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「抗加齢プログラム」 No.5 ホルモン注射について

ヒト成長ホルモン(hGH)など、いくつかのホルモンレベルは30歳をこえるあたりから低下してきます。こうして、ホルモン分泌量が健康を維持するために必要なレベルから低下しはじめると、次のような症状が現れはじめます。

  1. エネルギーレベルの低下
  2. 筋力および運動能力の低下
  3. 性衝動および性的能力の低下
  4. 精神的および視覚的鋭敏さの低下
  5. 脂肪のない筋肉量の減少
  6. 骨粗しょう症
  7. 皮膚の柔軟性の喪失

アンチエイジング医療メディシンにおいては、これらの症状を「老化症状」とよびますが、こうした症状の大部分は該当するホルモンを適切に補充したり、調整したりすることによって、症状の進行を遅らせたり、進行を食い止めたりすることができます。中でも、こうした症状の発現、治療にヒト成長ホルモン(hGH)の占める役割は大変大きいと言えます。

しかし、加齢や老化に対抗して、真の意味での健康な身体を維持するためには、はじめから薬物療法に頼るのではなく、もともと自分自身がもっている生物学的パワーを十分に引き出す必要があります。そうした意味で、本書のプログラムにそった、食事療法、運動療法、精神療法をまず実践してください。サプリメントに関しても、まず食事から十分な栄養やビタミンを摂取することを心がけましょう。一週間分の献立を書いてみて、栄養士にチェックしてもらい、アドバイスを受けることがもっとも基本的な方法です。

ホルモン補充療法の検討は、そうした基礎的療法を一定期間おこない、専門医による加齢度チェックの結果おこなうようにしましょう。

米井 嘉一(よねい よしかず)

米井 嘉一(よねい よしかず)

1958年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒。現在、日本鋼管病院内科・人間ドック脳ドック室長、(株)サウンドハウス産業医。
米井抗加齢研究所所長(http://www.yonei-labo.com/) Anti-Aging Medicine(抗加齢医学)の伝道師としてテレビ、ラジオ、雑誌等で活動中
日本抗加齢医学会HP

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