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美と健康のための生活習慣 その1

今回から5回にわたって美と健康を守る生活習慣について解説します。せっかく美容外科できれいにした肌をきれいに保つためのちょっとした生活の知恵です。

■お酒

「酒は百薬の長」と言われています。健康なヒトならば適量のアルコールは悪くないようです。しかし飲みすぎは害があります。アルコールそのものによる害と、カロリーオーバーになる害の二つに気をつけましょう。アルコール量としては20~40g程度、週2,3日以内であれば十分許容範囲です。

■タバコ

抗加齢医学(アンチ・エイジング医療)では、タバコは絶対禁止です。タバコを燃やして煙を吸うとニコチンが肺から血液に吸収され、からだ全体を循環して脳に運ばれます。ニコチンは肌あれ、シミ・くすみなど肌の老化の原因です。せっかく美容外科できれいにした肌もタバコによってダメージを受けてしまいます。

■朝の過ごし方

1日のスタートである朝の寝起きのひとときは、たいへんに重要です。身体の1日のリズムを刻むために大切な役割を果たすのが、メラトニンというホルモンで、朝の寝覚めの瞬間にその分泌をきちんと止めておくことがポイントです。朝の分泌をきちんと止めることにより、夜の睡眠中のメラトニン分泌が活発になり質の高い睡眠が得られるようになります。具体的には次のような朝の過ごし方が理想的です。

  1. 明るい光りをあびる・・・夜明けの太陽光を思いっきり浴びましょう。
  2. 寝起きには1杯の水を飲む・・・朝は、身体が脱水状態になっています。水分補給だけでなく、胃腸を適度に刺激し、身体の中から目覚めさせてくれます。
  3. 寝起きにシャワーをあびる・・・特に寝起きの悪い人にお勧めです。交感神経が活発化して、血液の循環もよくなります。
  4. しっかりと朝食をとる・・・午前中の脳と身体の機能を活発化させる働きがあります。
  5. ストレッチを行う・・・目覚めの時に大きく伸びをするのが効果的です。ゆっくりと大きく深き呼吸を一緒に行ってください。
  6. 運動を行う・・・さわやかな朝の空気を求めて外へ出てみましょう。ジョギング、ウォーキング、散歩をこの時間帯に行うのは理想的です。
  7. アロマを行う・・・ペパーミント系のアロマは、嗅覚から脳を刺激して、目覚めを助けます。

■睡眠

まずは、部屋を真っ暗にして眠ることです。光は、メラトニン分泌を押さえてしまうので、眠りの質が低下してしまいます。もちろん、温度や湿度、寝具やパジャマ、騒音などの睡眠環境にもできるだけ配慮しましょう。第二に、睡眠時間の確保。眠りのサイクルは1時間半です。アンチ・エイジングの観点からは、5サイクル(7時間半)は確保したいところ。質の高い睡眠をめざすことは、アンチ・エイジング医療の中でも、もっとも重要なことがらの一つです。

米井 嘉一(よねい よしかず)

米井 嘉一(よねい よしかず)

1958年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒。現在、日本鋼管病院内科・人間ドック脳ドック室長、(株)サウンドハウス産業医。
米井抗加齢研究所所長(http://www.yonei-labo.com/) Anti-Aging Medicine(抗加齢医学)の伝道師としてテレビ、ラジオ、雑誌等で活動中
日本抗加齢医学会HP

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