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心理療法

ストレス対策

ストレスや過労はお肌の敵です。リラックス、井戸端会議などのおしゃべりなど簡単な精神療法から入りましょう。他には、音楽療法、アロマテラピーなど個人の生活習慣、思考の適合しやすいものをとりいれるのも一つの方法です。「ちょっとイライラしてきたな」と思ったら、すかさず、深呼吸10回やるか、ストレッチなどの軽運動をやりましょう。

精神的なストレスといっても、人それぞれの受け取り方で違ってきます。ある人にとっては絶えがたいものが、別の人にとっては何でもないなんてことはよくあります。ストレス耐性の弱い人の中でも、ストレスを内に溜め込んで内向するタイプはもっとも危険です。優等生タイプに多く、言われたことを忠実に守る「イエスマン」や、一見どんなことにも素早く適応できる人、すなわち過剰順応型の人がこれに当たります。

「あのヒトはいいヒト」「都合のいい女」からはもうサヨナラしましょう。なにか頭にくることがあったら、徹底的に怒ることも必要です。

どうしても、怒ろうにも、怒れない人のためにはもう一つの作戦があります。それは「逃げること」です。文字どおり「夜逃げ」することも一つの手段ですが、ここはおしゃれに「イマジネーションへの逃避」といきましょう。逃避という言葉が気に食わないなら、「想像への旅」とでも言いましょう。イマジネーションの世界では、憎い上司をやっつけるのも自由。空を飛んだり、大航海をしたりするもよし、はたまた自己の内面を探究することもできます。更に本格的にやるならば、ヨーガや呼吸法、瞑想や禅というかたちになります。

あまりにもイヤなことが続き、精神的ストレスがつのってくると、胃の不快感がでてきたり、ひどい場合には、食べ物がのどを通らなくなってしまうことがあります。さらにエスカレートすると、体重が減ったり、仕事にも行けなくなってしまいます。

限界に達する前に、親しい友人や家族などに状況を打ち明けましょう。たった一人で嘆くのはやめ、心の苦しみを吐きだすことです。

たいていは、話をしているうちにだんだん怒りの感情がわいてきます。「本当に頭にきちゃうね」とお互いに言い合いましょう。しばらくすると「頭にきたら、おなかすいちゃったわ」ということで、「二人でおいしいもの食べに行こうか」という結果になります。たわいない話かもしれませんが、おしゃべりやコミュニケーションは、ストレス対策としても有用です。

アメリカでサプリメントとして売られているの中では、DHEAはストレスに対する抵抗力を強める働きがあります。加齢とともにDHEAの分泌が低下してくると、ストレスによるダメージは強まり、ダメージからの回復が遅くなると言われています。ストレスが怖くて、引きこもりがちになるくらならば、おそらくDHEAが低下してると思われるので、それを摂取してみるのは有効な手段です。日本では医師の処方が必要です。

米井 嘉一(よねい よしかず)

米井 嘉一(よねい よしかず)

1958年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒。現在、日本鋼管病院内科・人間ドック脳ドック室長、(株)サウンドハウス産業医。
米井抗加齢研究所所長(http://www.yonei-labo.com/) Anti-Aging Medicine(抗加齢医学)の伝道師としてテレビ、ラジオ、雑誌等で活動中
日本抗加齢医学会HP

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