成田シティージャーナル===============
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美食・飽食時代の終焉
PART V 汗を流して畑を耕すことの大切さを再認識しよう !

 メキシコを始め、世界各国で新しいH1N1型インフルエンザが猛威を振るっています。ニュースでは大きく取り上げられてはいませんが実は毒性の強い鳥インフルエンザウィルスH5N1型も水面下で広がりを見せています。すでにインドネシアでは豚の1割が鳥インフルエンザに感染し、中には人に感染するタイプに変異したものも見つかっています。本当に怖いパンデミックとは、この毒性の強いインフルエンザウィルスが新型に突然変異して、人間に感染することです。近い将来には、牛は狂牛病、鳥や豚もインフルエンザに冒され、輸入野菜を始め、川や海の魚も汚染の悪影響を受けないとも限りません。つまるところ、食料難の時代は目前に迫っているのです。
  そう言えば最近、各メディアで農業関連の記事が取り上げられることが大変多くなったようです。定年退職後に農耕作を始めたいと考えている熟年層が急増しただけでなく、若者の間でも農業に対する関心が急速に高まりつつあり、全国で就農希望者が増えています。これは日本人の誰もが心のどこかで「このままではいけない ! 」「自然に回帰したい ! 」という危機感と願望が相俟って、それが社会現象となっているような気がします。

農業人口が増えない理由とは

 しかし、日本では総人口に対して就農人口が減少し続けている現実があります。耕作面積が狭く小規模な農業経営を強いられ、欧米諸国に比べて非効率的で無駄の多い現状を考察すれば、ある程度の農業人口があると思いきや、実際には全人口のわずか6%にしかすぎません。
 農業人口が増えない原因は明確です。欧米化の影響を受けて日本人の食生活は激変したことに加え、海外から安価な食品が大量に輸入されることにより、米や一部の作物以外の自給率が極端に低下してしまったのです。それに加え、専業農家の収入レベルは未だに低く、田畑を耕しても儲からないというイメージや、農業は仕事がキツくて、汚くて、カッコ悪いというイメージが若者の間に浸透してしまったことも挙げられます。これでは農業が敬遠されても無理はありません。
 また、農業を営む人々の高齢化も大きな重石となってのしかかってきています。驚くことに、農業就業人口のおよそ過半数が65歳以上の高齢者であり、しかも75歳以上の農業就業人口が、もうすぐ100万人を超える勢いです。次世代を担うべき若い世代に農業を継承できなかった結果があからさまになっているにすぎませんが、大問題であることに変わりありません。今こそ、農業のイメージを一新し、農業人口の裾野を広げる時なのです。
 それ故、ここ最近の産地偽装問題や、一連の汚染食品の輸入などをきっかけとして、農業に対する関心が一気に高まりつつあるのは、不幸中の幸いと言えます。企業が積極的に農業経営に参入し始めただけでなく、有機農法が農家の生き残る道として脚光を浴び始め、その延長線として、いつしか家畜の世話や農耕作技術の習得、そして手で土をいじる喜びが都会に住まう人々の間で再認識され始めたのです。非常に喜ばしい限りです。
 ところがそう簡単には農業就業人口が増えないハードルがもう一つ存在します。それが農地問題です。これまで農業生産法人でなければ、農地を借りることができなかった問題については、2005年の法改正により、特定法人貸付事業という新しい企業体を活用して、法人でも農地を借りることができるようになりました。しかし、例え農耕作を目指す企業や庶民が増えたとしても、実際に耕作する農地が無ければ意味がありません。
 残念なことに、国内には埼玉県全土に匹敵する広さの耕作放棄地が無数に点在しているにも関わらず、その所有者達は賃貸することを拒むケースが多いのが実情です。農地にかかる固定資産税は大変低いため放置して、農地転用できるチャンスがあったら高い値段で売却した方が得、と考える地権者も少なくありません。そして様々な利権が絡むだけに、例え賃貸借契約を結ぶにしても、まず信頼関係の構築が大前提となり、これが実際に企業が農業を始めるのは実に難しいと言われている所以です。

後手に回る農政改革の難しさ

 しかしどう考えても、国家が食料難の危機を迎えようとしているこの時代、耕作地を放置することなど、論外と言えます。それ故、行政の抜本的な見直しが急務ですが、役人は議論を続けるだけで、行動が伴いません。特に減反の問題は根深く、維持、廃止、選択制の是非について議論はされるものの、政策の検証が必要という大義名分の下に現状が維持されたままになっています。農地所有者の既得権が保護されてきた現状を見る限り、改革は困難を極めますが、もはや思い切った改革を断行することは不可欠であり、二の足を踏んでいる余裕はありません。
 その為にも、農地を有効活用することにより、利得がもたらされるような仕組みを行政が前向きに検討することが大事です。そうすれば段階的に減反を廃止して米価が低下したとしても、例えば専業農家に対しては損失の補填をしてでも大規模化を促し、そのために必要な農地を貸し出す兼業農家に対しては、支払われる地代も増額されるように配慮し、最終的に地主としての利権が守られるように取組むことができるはずです。とにかく世界の歴史を振り返れば、高コストで生産性の低い産業は、必ず滅びに至ることがわかっているのですから、食料の備蓄と農作物の生産性を向上させることを明確な国策とし、その為にも農地を積極的に活用することがプラス思考につながるように世論を盛り上げていくべきです。

農業は本当に儲からないか?

 昨今まで農業が敬遠されてきた結果、農業生産者は高齢化の一途をたどり、若者の農家離れが長年進んできました。しかし見方を変えれば、農業こそ、新世代の企業フロンティアであり、これから最も成長する可能性を秘めた、いまだに未開拓な市場とも言えます。これまでの「儲からない」というため息が、今や「こんな面白い仕事はない」という健康的な笑顔に代わる時を迎えることができるのです。
 資本力のある企業が農業に関われば、規模が拡大されて生産効率が確実に上がるだけでなく、雇用条件も改善され、より多くの人材を集めることができます。また収益性が高まれば、イメージの向上にもつながります。もはや農耕作は大変だ、儲からない、というのは過去のイメージであり、パソコンの前に座りながら日夜仕事をして視力低下や肩こりに悩むよりも、ずっと健康的で、精神面においても優れた仕事であることが脚光を浴びるにようになっても、決して不思議ではありません。

農業を営むのは簡単ではない

 しかし現実には農業だけではまだまだ生計が成り立ちません。農業所得は意外と低いため、就農後5年たっても農業所得だけをもって自立できない新規参入者は半数を超えると言われています。田植え機やトラクター等の機械投資にも初期導入コストがかさむため、節約して中古の小型機材を購入しても、耕作面積に対して効率が上がるはずがなく、結果を出せるまでどうしても時間がかかってしまうのです。そして何より、素人にとって営農技術の習得は想像以上に大変であり、ちょっとした天候不順が続くと失敗する例も少なくないようです。  その為にも、まず経験豊かな地元の農耕者に対して敬意を表し、頭を下げながら色々と教えてもらわなければなりません。そして、その地域社会に溶け込む努力を怠らず、付き合いを大事にしなければ、農業社会ではサバイバルできないことも知るべきでしょう。

全員で農業を体験しよう!

 そもそも、人間が生きるために一番大切な食生活の源となる農業を、教育の現場でおろそかにしてきたことが間違いの始まりです。義務教育の過程において、農業に関する実務や経験を学校で学ぶことは皆無に等しく、特に大人になってからは、土さえもろくに触ったことがない人が大多数を占めるのが現状です。まずは反省の念も含めて、とりあえず家庭菜園でも良いので、初歩的な農業の実践を誰もが試みてはどうでしょうか。また企業においても、社屋を利用した屋上菜園など、工夫すればできることは多々ありそうです。また、週末や夜間でも学ぶことのできる就農準備校もあり、成田界隈では千葉県農業大学校や水戸の日本農業実践学園が有名です。後者では全国新規就農相談センター主催の5日間に渡る短期農業体験コースが提供されており、月曜日から金曜日にかけて、稲作、野菜、有機野菜、水耕栽培、畜産、そして農産加工の科目から自分の好みに合わせて2科目を受講し、その技術を体験できます。
 また、ちょっとした農業体験ならば、市民農園がおすすめです。地方自治体や農業共同組合の後押しで、小さな一区画を貸して頂き、そこで自らが耕作をするのです。大きさも10坪から15坪が一般的であり、賃貸料も年間で1万円弱が相場のようなので、経済的な負担も最小限に抑えることができます。市民農園の数は昨年度でも既に、全国に3200以上、そしてその大半が大都市近郊に存在します。その他、体験農園も個々の農家で運営され始めており、耕作機械や農具等が準備してある上、その使い方も教えて頂ける為、体験入学としてはもってこいです。千葉県内では、松戸市の「古ヶ崎青空塾」や、習志野市の「さくら農園みらい塾」などがあります。その他、行政においても新規就農を支援するための情報提供や相談を受け付ける窓口が設けられており、成田市では経済部農政課において相談を受け付けています。これまでの受身の姿勢から一変して、成田市は農業を大切にしているという姿勢と意気込みをもっと積極的にアピールして頂きたいものです。
 美食と飽食の時代が終わりを告げようとしています。人間は誰も食さなければならず、農作物の恵みに預かれるだけでも、本来は大いに感謝を捧げるべきことです。人類にとって不滅の教訓とは、行き着くところ、全てに感謝を捧げ、食べ物を粗末にしないことです。だからこそ、一粒のお米にも素直に「ありがとう」と言える謙虚な心持ちが、自然界との最後の絆となるはずです。

(文:中島尚彦)

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成田グルメNAVI第46
お洒落で美味い駅前の蕎麦屋風パブ「そば酒房 ひぐらし 」

   JR成田駅前の参道側交差点角の2階に「そば酒房 ひぐらし」という和洋折衷のお洒落な蕎麦屋風のパブがある。駅前のロータリーを見下ろすことのできる大きな窓が印象的で、店内は小奇麗で好感度が高い。飲み物はバーカウンターもあり、何でも揃う。プレミアムモルツが630円。その他、地元長命泉等の日本酒や焼酎は735円が基本。安くはないが、ビールはグラスが大きいし、ロケーションがよいので場所代と思えば赦せる。まず前菜からオーダー。笑顔を振りまくスタッフに「野菜っぽいものを」と尋ねてみると、お薦めが小エビとアボガド、トマトのサラダ。これは大正解。味に間違いはなく、アボカドも新鮮で、温めたエビとドレッシングとのコンビネーションが絶妙。量もたっぷりで630円は納得だ。揚げ物メニューには、生湯葉の天婦羅、キスの天麩羅、アナゴ天タルタルソースなどがあり、決めかねたので、これもシェフにお任せすると大きく皿に盛られた4つの生湯葉天が登場。それを塩、天つゆ、または抹茶塩でいただく。これも文句のつけようがなく、3種の塩の違いを贅沢に満喫できる。最後は蕎麦で締めくくることに。冷暖としめて8種類ずつある中から、辛味大根蕎麦をオーダー。やや固めに茹でてあるが、美味しい。成田駅近くに用事がある際は、是非立ち寄りたい良店だ。

そば酒房 ひぐらし
成田市花崎町839 2階
TEL:0476-22-6945

総合評価★★★★☆

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まつもとゆきひろの 愛と青春のアコースティックギター
〈第14回〉4校交流コンサート

 学祭も終わり、「もっと多くの学校と交流を持とう ! 」という事になりました。当時は企業が主催の高校生向けのイベントやコンテスト等もほとんどなく、全て自分達で企画して立ち上げるしかありませんでした。フォークソング部のある学校を探して打診。男子校2校、女子高2校の4校で合同コンサートを開くことになりました。日程の調整、市民会館の貸し切り、音響機材のレンタルなどに奔走。先生を含め、誰もノウハウを持っている訳ではなく、失敗や赤っ恥もたくさんありましたが、10代特有の豊かな想像力(妄想 ? ! )とバイタリティでなんとか形にすることが出来ました。その時の経験が後の数十年の音楽活動の基となっている事は間違いありません。
(つづく)

【今月の1本】

YAMAHA S-11E 1980年代
表板:スプルース単板
サイド&バック:バーチ
サイド:マホガニー
バック:マホガニー
ネック:マホガニー
指板&ブリッジ:インドローズ
※小振りなセミジャンボタイプのエレアコ。81年から88年まで製造。

(文:まつもとゆきひろ)
成田在住のアコギマニア。自宅には数十本のアコースティックギターがひしめいている。
現在も首都圏を中心に全国ライブ活動中。

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日本とユダヤのハーモニー
剣山に潜む秘宝の謎に迫る パート4
第41章 古代史の謎に迫る「2つの吉野川に秘められた空海の想いとは」

 かれこれ40年程前、当時、中学受験の勉強をしていた筆者は嫌いだった日本地理の山や川等の地名を丸暗記していました。そしてある日、試験で川の名前を書き損じてしまいました。でも、なぜ間違ったのかわからず、不思議に思ったことを今でも覚えています。四国の川と記憶していた吉野川が、実は近畿地方にも存在することに気づかなかったのです。四国の吉野川は、剣山の麓を経て、紀伊水道に流れ出る四国三郎の異名を持つ雄大で美しい清流ですが、実は同名の川が、奈良県を横切るように高野山の北側を流れています。この川は、和歌山県側においては”紀ノ川“と呼ばれていますが、不思議なことに高野山を境目として、奈良県側の上流部分を”吉野川“と呼ぶのです。この川の名前はヘブライ語で「神の救いの川」を意味するため、四国剣山の麓を流れる吉野川だけでなく、高野山沿いの川も空海によって命名されたと考えるのが妥当でしょう。この2つの吉野川をヒントに、剣山と高野山の繋がりだけでなく、その背景に潜む壮大な空海のライフプロジェクトが遂に浮かび上がってきたのです。
 高野山は819年頃、空海が開いた「紀伊山地の霊場と参詣道」としてあまりに有名であり、世界遺産にも指定されています。ところが実際に高野山という山は存在しません。和歌山県の北東部に位置する高野山は、山の固有名称ではなく、標高900メートルを誇る八つの峰々に囲まれた一帯を指しているのです。てっきり高野山を空海が見つけて、そこに寺を建立したと思われがちですが、実際は、聖地とするべき山々を見出した空海が、その地域を高野山と名づけたにすぎないのです。コウヤはヘブライ語で(kolya、コーヤ)、もしくは(koakhya、コッヤ)と書くことができます。前者は「イスラエルの声」意味する(コーイスラエル)の「声」を意味する「コー」という言葉に「ヤ」を加えてコーヤ、つまり「神の声」となります。後者の場合「いと高き力」、「優勢」を意味する(コッエルヨン)というヘブライ語に含まれる神の名、エルヨンという言葉を「ヤ」に置き替えて、「コッヤ」つまり「神の力」となります。エルヨンには「いと高き」という意味があることから、「高野」という漢字をあてたのかもしれません。神の声が響き渡る山、そして神の力を肌に感じずにはいられない壮大な大自然に囲まれた聖地が高野山なのです。空海の熱い思いが、その名前に込められています。
 しかし、あれ程四国の剣山と吉野川を愛し、88箇所の巡礼所まで創設した空海が、なぜ自らの宗教哲学の集大成とも言える大本山を四国に造らず、紀伊の山々を選び、そこを新たなる信仰の聖地としたのでしょうか。その謎を解く鍵は、かごめかごめの歌のヘブライ語訳をガイドラインとして、2つの吉野川沿いに聳え立つ剣山と高野山、そして伊勢神宮と天皇が住まわれる京都御所の位置関係を理解することから始まります。
 まず、驚愕の事実をひとつ解き明かしましょう。 剣山と伊勢神宮を直線で結ぶと、その線上に高野山が存在することに注目してください。しかも驚くことに、伊勢神宮から京都御所と高野山までの距離を地図で測定すると何と共に108.5q。完璧なまでに一致しています。もはや偶然の一致とは言えません。

(文:中島尚彦)

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かもねぎのCOME ON MUSIC ! !
VOL.87 楽器バラバラ事件

 楽器をよい状態に保つ秘訣は“マメに弾いてあげる”ことです。保管場所によってはケースに仕舞っていても、いざ蓋を開けてみたらカビだらけ ! なんてことになりかねません。
 また頑丈なギターでも、弦を張りっぱなしで何年も放置していると接着部に負担がかかり、久しぶりに弾いてみたら、ネックが根本からバキ ! ! なんてことになりかねません。 今回の被害者はギターではないのですが、10年前に中国で買った琵琶(ピーパ)。 めったに弾かない(弾けない ? )のですが、ふと押入れから取り出してみたら、なんだか様子が変。 まじまじと見ると、なんと頭の部分がずれているではありませんか。手で持ってみたらスポンと頭の部分がはずれ、哀れ琵琶はバラバラになってしまいました。
 アコースティックギターの老舗マーチンのギターも実はバラバラになりやすいらしいのですが、これは負担がかかった際にあらぬ箇所が割れたりするくらいなら部品が外れたほうが修理が容易だからというコンセプトのようです。しかし私の琵琶君は、接着面を見ると明らかに着剤の量が少なく「これじゃあ剥がれるわなぁー」という感じです。
最近は忙しく、楽器の手入れも怠りがちですが、たまには自分で修理することに。まずは接着剤の残りカスをカッターやヤスリで削り取り、それからタイトボンドで接着します。 タイトボンドは木工用としては非常に硬度があり、ギター修理の定番と言われている接着剤です。接着してクランプでとめれば完了 ! 1日もあれば完全に固まります。
さて、その仕上がり具合はいかに ? ?
素人作業にしてはまずまずの仕上がりです。この琵琶は、最近は触る機会もめっきり減ってしまいました。安い楽器や珍しい楽器を見るとつい衝動買いしてしまうことが多いのですが、買いっぱなしにせずメンテナンスを怠らないようにしないといけないですね。 さてうまい具合に直ってくれたので男子一人楽坊でもやりますか !

ギタリスト加茂尚弘
連絡先 0476-24-6777(ネットハウス)

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AkemiのHULA日和
第7回 HMerrie Monarch Festival  〜メリー・モナーク・フェスティバル〜 Part3

 観客で埋まったスタジアムの席に座ると、人々を魅了するフラ、カヒコ(古典フラ)のイプヘケのリズム、アウアナ(モダンフラ)を演奏するミュージシャン達の演奏や歌声、どよめく歓声、そしてダンサーや周りの人達が身につけているレイの香り…。それらの全てが胸をときめかせ、高揚して深呼吸をしても息が苦しくなる程でした。何十回と繰り返し見たビデオやDVDの世界の中に、“自分がいる”のだということを何度も実感し、涙があふれ出してきました。
 初日の個人エントリーであるミス・アロハフラのソロはため息が出る程の美しさ、優雅さで、あの大きな舞台をソロで踊っていても緊張感を微塵も感じさせない事は凄いことだと思いました。そして2日目のカヒコでは特に男性フラの力強さ・スピード感に圧倒され、3日目の最終日アウアナでは人気の有名ミュージシャン達の演奏に合わせた群舞の一糸乱れの無い踊りやフォーメーションに見とれっぱなしで、何度もため息が出てしまいました。中にはコミカルな踊りもあり、どこのハラウ(フラの教室)も1年がかりで練習し準備をしてきたその成果を感じることができ、1日5〜6時間ずっとフラを見続けていても時間を感じない程でした。全てのエントリー終了後の審査結果発表に一喜一憂した後で、ふと我にかえって時計を見ると、すでに深夜0時を過ぎていました。
 エディス・カナカオレ・スタジアムは色々なイベントが行われますが、元はテニス・スタジアムであり、かまぼこ状の屋根の為、客席に座っていても空が見えます。メリー・モナークは夕方から行われるので、美しく変わりゆくハワイの空を見ながら、また肌で風を感じながらの観戦は最高でした。ただ、とても驚いた事ですが、特設の観客席設置の為か、パイプを組んだ骨組に板を渡しただけの上段の席は、手すりすら無く非常に危険な状況で、足元が空いているので地面には観客の持ち物が沢山落ちていました。安全面においてこれは日本ではとても有り得ない事だと思いました。私達の席は唯一地元のハワイ島からエントリーしていたハラウの指定席だった為、とても観易く、ダンサー達の踊りは勿論の事、審査員の表情、ミュージシャン、そして出場チームのクム(先生)の幸せそうな様子までが手に取る様に良く見えました。H氏のご紹介により、席を取って下さったミュージシャンのハンサムな青年にもお会いする事が出来て、そのチームが出場した時には応援にも力が入りました。
 メリー・モナーク・フェスティバル開催期間中、ヒロの町ではフラやハワイアン音楽のショー、パレードなど、数々のイベントが催されます。なかでも地元の人々もとても楽しみにしているのが、クラフト・フェアです。ハワイ最大のフラ競技会にふさわしく規模もハワイで一番と言われています。体育館、ホテルのロビー、ショッピングセンターの一角といったように町のあちらこちらで特設クラフト展が開かれ、フラ用品、楽器、レイ、洋服、バック、帽子、造花や貝を用いたアクセサリーなど、フラダンサーが大好きな物で溢れています。そして、この期間だけはそれらのクラフトショップやスタジアム、ダウンタウンなどを巡回する無料の特別メリー・モナーク用シャトルバスが運行され、気がつけばいつの間にか両手は買った商品でいっぱいになっていました。
 3日間、日中はクラフト・フェアやイベントを観て回り、そして夕方から深夜まで1日6時間近くメリー・モナーク・フェスティバルを夢中で観続け、まさに、フラ漬け、フラ三昧の夢の様な毎日でした。私にとってこの感動は生涯忘れることの出来ない素晴らしい思い出となりました。そして今までにも増してフラが大好きになり、こらからもずっとフラを学び続けていきたいと心から思った次第です。

*PROFILE*
Akemi
現在、東京のHalau(Hulaの教室)所属。レストラン・ポセイドン、Hawaiian Night 出演中。

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未病を治す 横山瑞生
第54回 自分の健康は自分で守る

 ついこの間迄、櫻の咲くのを心待ちにしていましたが、もうとうに葉櫻になってしまいました。そう、新緑の美しい草木が風にゆれています。自宅から診療所に向って歩むうちに、路傍やお屋敷の垣根に目を向けると、実に多くの漢方薬や民間薬として利用される植物が盛春を謳歌しているのを見つけることができます。
 今回は、アイウエオ順にいくつかの草木を挙げ、その利用法を紹介致しましょう。  私は東京四谷に住み、徒歩5〜6分ほどの距離にある職場(治療室)に向かうのですが、そんな短い間であっても、アカネ「茜根(あかね)」、アケビ「木通(もくつう)」、カリン「花梨(かりん)」、ギシギシ「洋蹄(ようてい)」、クチナシ「梔子(しし)」、アンズ「杏子(きょうし)」、イタドリ「虎杖(こじょう)」などに出会うのです。
 茜根については、以前に述べましたので略します。
 漢方薬や民間薬の6割は「利尿作用」、つまりお小水をスムーズに体外に排泄する薬剤といわれています。アケビもその重要な薬剤の1つです。  多くの方々は、アケビの利用方法をご存知ないでしょう。戦後といっても50年以上経っています。それ以前は、祖父母、父母、その子の3代が家族として、一つ屋根の下に住んでいました。ですから、祖先からのいろいろな生活の知恵が代々に伝承されてきたのです。  アケビは蔓性(つるせい)の植物です。その茎を乾燥させ、輪切りにして用います。特に味はありませんが、少々えぐ味があります。煎じれば味の問題はないです。消炎性の利尿薬で腎臓炎や淋疾患に殊に使用されます。漢方処方では、当帰(とうき)、四逆湯(しぎゃくとう)、木通散(もくつうさん)、当帰四逆加呉茱萸湯(とうきしぎゃくかごしゅゆとう)、五淋散(ごりんさん)、消風散(しょうふうさん)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などがあります。
 次にカリン、この言葉は聞いたことがあるでしょう。そう、のどあめに入っています。カリンは、バラ科の落葉高木でモモに似た紅色の花をつけます。秋になると、黄色の果実がなり、芳しい香りを放ちます。この果実を輪切りにし、砂糖漬け(さとうづけ)などにします。それをお湯でのばし、適宣飲用します。咳止め、利尿剤として利用します。芳香性がありますから果実を部屋の隅に置き、清涼の目的にされることもあります。
 私たちの周りには、知れば知るほど、自然の恵みに浴することが実に多いのです。次回もこのような記事を書きたいと考えています。

PROFILE
横山 瑞生
(よこやま ずいしょう)
1939年
茨城県常陸大宮市に生れる。
1964年
東京高等鍼灸学校卒業、在学中から大塚敬節氏に師事し漢方を学ぶ、後小川晴通氏に師事し鍼灸を学ぶ。
1971年
中国医学研究協会設立に参画。
1973年
中華医学会の招聘で訪中、鍼麻酔、耳鍼療法学など我国に最初に紹介した1人。現在、日本東洋医学会会員、日中医療普及協会会長、新宿鍼灸師会会長、日本ホリスティック医学協会常任理事、一本堂鍼灸療院院長などの傍ら国内外の後進の指導に当たる。
著訳書
『カラー版鍼灸解剖図』『最新中医針灸穴位掛図』『針灸経穴辞典』『針灸寄穴辞典』『アレルギーはツボで治る』『耳針療法掛図』ほか多数。

連絡先
東京都新宿区本塩町10 四谷エースビル101
一本堂横山鍼灸療院  電話 03(3359)6693