日本シティジャーナルロゴ

第36回 食べ処の向上には辛口意見が必須 ! ~編集長から一言

毎月、読者の方々から様々なコメントを頂き感謝です。このコラムが目指すところは、成田界隈のグルメが、国際的都市にふさわしいレベルにグレードアップされ、市民が、より美味しい食事で舌鼓をうてる食べ処に囲まれることです。実際にそのような街は、世界の至る所にあり、日本では六本木や銀座がその筆頭と言えます。その目的を達成する為、本コラムでは時に辛口意見もストレートに掲載しています。

成田グルメのネックは空港関連の寮が多数存在することもあり、成田周辺のグルメ人口のバランスが女性側に傾いていることです。つまり男性客が少なく、女性客が圧倒的多数を占めるため、公津の杜周辺の様に女性ファンを魅了できる献立と雰囲気創りが、人気店となる為には不可欠です。その結果、和食店が苦戦を強いられています。もう一つ課題は、参拝客だのみの参道では黙っていても客が来店する為、参道沿いのグルメレベルが中々向上しない点が挙げられます。

食べ処の真髄は、シェフの「美味しいものを食べてもらいたい!」という情熱と向上心につきます。果たして今、どのレストランに、そのような熱い思いを感じることができるでしょうか?食材へのこだわりと、常に新しい味を発見する喜びを見失い、いつしかマンネリ化した食べ処しか存在しない街と化してしまうことを危惧しています。だからこそこのコラムの存在価値があります。いつまでも黙っていては、何も改善されません。例えば、国産鰻と、台湾産の脂っこい養殖鰻の違いは一目瞭然です。

しかし誰かが「国産鰻が食べたい!」と言わなければ、いつしか成田界隈の鰻屋は全て、台湾産で埋め尽くされてしまいます。本当はもっと美味しい天然鰻も食することができるお店があっても良いはずです。旬の食材とフレッシュな肉や魚をふんだんに使い、美味く、安心して堪能できる食べ処が増えることをひたすら期待するこの頃です。

© 日本シティジャーナル編集部