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ALOHA Spirit~アロハスピリット~

みなさん、Aloha(アロハ) ! 今回からこのコラムで大好きなHawaii (ハワイ)に関する事、そしてこれもまた大好きなHula(フラ)にまつわる事などをご紹介することになりました。そもそも、Alohaとはどんな意味かご存知でしょうか? そんな事、誰だって知ってるよって…?「こんにちは」「さようなら」などのあいさつで使う言葉、「愛する」etc。AlohaはHawaii語の中で最も知られている言葉ですが、本来は5つの単語の意味を含んだ言葉だという事をご存じの方は少ないのではないでしょうか。Akahai (配慮)、Lokahi (調和)、'Olu'olu (喜び)、Ha'aha'a (謙虚)、Ahonui (忍耐)の意味が含められています。(Hawaii語は基本的にローマ字読みです)Alohaの言葉を掛けるという事はこれらの意味を全て抱合し、相手に自分の気持ちを伝えること。言い換えれば、相手を受け入れ共に共存し、喜びを分かち合って自分の精神を与える心。「ALOHA」の言葉のままに生き、そしてその心こそがAloha Spirit (アロハスピリット)の根源なのです。Hawaiiを知れば知るほど、この言葉の重み、奥深さ、寛容さが心に響いてきます。

さて、私とHawaiiとの出会いは今から数十年程前、まだ夢多き10代の頃、今は亡き父に連れられて訪れた時でした。海外旅行デビューは香港でしたが、目の前でスリグループの犯行を目撃したり、当時は苦手だった中華料理を毎日食べさせられたりと、とても悲惨なものとなってしまいました。帰国後2年間は中華料理拒否症になってしまったほどです(現在は、好き嫌いも無く、中華料理も大好きです)。海外なんて怖くて食べる物も美味しくない所、そう思ってしまった私を見るに見かねて、父は自分自身が大好きなHawaiiならばと誘ってくれました。昔から根っからの夏娘、海が大好きな私はすぐにHawaiiの虜になりました。あんなに海外なんてイヤと言っていた私もすっかりお気に入りとなり、その半年後には兄と二人で、といった具合に、その後も年に1~2度訪れて今日に至る訳です。

以前はよくHawaiiのどこがそんなに良いの?と聞かれる事がありました。現在はHulaを勉強しているので聞かれる事がほとんど無くなりましたが、聞かれる度に私はまず「香り」と答えます。読者の中でもHawaiiを訪れたことがある方はとても多いかと思いますが、空港に降り立った時の香りが良いと思いませんか?Hawaiiはご存じの通り常夏の島です。色とりどりの花が咲き乱れ、日本ではなかなか見る事が出来ない花、高価で日本のお花屋さんでは数千円もしてしまうような花がごく自然に咲いています。そして観光客の為にその花を利用して用意されたLei (レイ)の香りも併せて、辺り一帯を心地よい匂いで訪問者を歓迎してくれます。

2番目に挙げるとすれば「気候」。熱帯にも関わらず湿気が少なくカラッとしていて、太陽の下では暑くても木陰に入るとスーッと汗が引いてしまう程爽やかで過ごしやすいところです。昔からHawaiiで言い伝えられていることわざに「Hawaiiで雨に濡れる奴は馬鹿だ」という言葉があります。雨が降ってきても一瞬のスコールで止む為、ちょっと待っていれば直ぐに太陽が顔を出してくれるからです。そういえば、昔はHawaiiでは傘は売っていなかったと聞いた事があります。ただ、地球温暖化の影響か、以前よりも長雨が何日も続いたり、蒸し暑い日が増えたりと本来の気候とは少しずつ変化してきているようです。

そして3番目に挙げるのは「過し方」です。最も重要なこの部分については、次回から少しずつお話をしていきたいと思います。

He Aloha Akemiのちょこっとコーナー

アーティスト:Cody Pueo Pata
タイトル:「He Aloha...」

今回のお勧めはHawaiiのグラミー賞とも言われるNa-Hoku-Hanohano Awards 2008の中の一部門を受賞したCD。KumuHula(Hula の先生)、作曲家、シンガー、ダンサー等マルチな才能にあふれた彼の2枚目のアルバム。一般リスナーにもとても心地良いCD です。

Akemi

Akemi

現在、東京のHalau(Hula の教室) 所属。
レストラン・ポセイドン、Hawaiian Night出演中。

© 日本シティジャーナル編集部