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Hawaiiのクリスマス

ハワイの楽しみ方の一つとして、訪れる時々のイベントを楽しむという方法があります。世界でも有数な観光地であるハワイでは毎月色々なイベントが催され、ちょうどこの時期は、日本でもお馴染みのホノルルマラソンが開催されます。同大会も今年で36回目となり、招待選手の他、日本はもとより世界中から多くの市民ランナーが参加し、大声援の中、毎年様々な感動が生まれています。

11月の感謝祭が過ぎ、12月上旬になるとホノルル・ダウンタウンではHonolulu Hale(市庁舎)にある巨大なクリスマスツリーの点灯式を合図にエレクトリック・ライト・パレードが行われます。ホノルルの街中が1月初旬まで美しいイルミネーションに飾られて、一年中で最も華やかな時期を迎えています。イルミネーションというと静かな大人のイメージですが、南の島のクリスマスは明るくユニークで可愛らしい演出が加わり、日本や他の国とは一味違った趣があります。私達がよく知っているサンタクロースは雪の中、トナカイが牽くソリに乗ってやって来ますが、ハワイではプレゼントの袋を肩に担いでサーフボードに乗って海からやって来ます。また、半そでのアロハシャツに半ズボンでビーチサンダルを履いて、レイを掛けているサンタクロースの姿も見かけます。


数年前の話になりますが、今は亡くなられたハワイアンの偉大な歌手Kawai Cockett(カワイ・コケット)氏のお宅にお邪魔した時のことです。以前彼の息子さんのHa`aheo(ハアヘオ)にフラを習っていたことがある為、親しくさせて頂いていました。クリスマス直前ということもありCockett氏のお宅をはじめ、ご近所それぞれの家の庭にはトナカイやサンタが置かれ、独自のイルミネーションやリースで飾り付けられていました。そしてリビングの中央にはクリスマスツリー、その足元には綺麗にラッピングされた色とりどりのプレゼントが置かれ、出窓にはベツレヘムの馬小屋で誕生したイエス・キリストの様子が再現されていました。まるで映画の中に出てくるクリスマスのシーンのようだと思い、クリスマスツリーに目をやると、今までに私が見たことが無い、なんとも可愛らしいオーナメントの数々が飾られていました。それは大きな貝殻や、Hawaiian柄の生地で作られた小さな人形達でした。余程、私が珍しがって眺めていたせいなのかも知れませんが、Cockett氏の奥様がクリスマスツリーに飾られていたオーナメントの中から好きな物を選びなさいと言って私にプレゼントをして下さいました。その他、普段から何気なく家に置かれているような、たくさんのぬいぐるみなどもツリーの周りに飾られ、小さな子供が居ない家でもこうしてクリスマスを楽しみ、お祝いをしようとする様子に接する事が出来て、ほのぼのと温かい気持ちになりました。私の為に用意して下さった一足早いクリスマスプレゼントと、頂いたオーナメントは壊さないように大切に日本に持ち帰ったことは言うまでもありません。今でもコレクションボードの中の私の宝物の一つとしていつも眺めています。

Hawaiiのクリスマスツリーオーナメント

A Hawaiian Christmas Akemiのちょこっとコーナー

アーティスト:Amy Hanaiali`i
タイトル:「A Hawaiian Christmas」

今Hawaiiの歌姫と呼ばれているエイミーが、幼い頃からマウイ島の教会で歌っていたハワイ語の聖歌とクリスマスソングの数々。当時を懐かしむかのようにレコーディングされたCDです。優しい歌声とともにクリスマスを迎えてはいかがでしょうか。

Akemi

Akemi

現在、東京のHalau(Hula の教室) 所属。
レストラン・ポセイドン、Hawaiian Night出演中。

© 日本シティジャーナル編集部