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Aloha Festivals ~アロハ・フェスティバル~

毎年8月末~9月にかけて開催されるハワイ州最大のお祭り『アロハ・フェスティバル』は、今年で63回目となります。アメリカ合衆国で最も歴史のある州をあげての伝統的なお祭りですが、近年縮小傾向にあります。その年のテーマを基に、ハワイ州8島のイベントが毎日予定されています。各島にはシンボル・カラーと花があり、アロハ・フェスティバル・パレードに参加する各島代表のパウ・プリンセスと付き添いのライダー達(女性)が身につけているレイやハク(頭に付けるレイ)、衣装は各島のカラーと花で統一されています。火山の島であるハワイ島を象徴するシンボル・カラーは赤で、花は火山の女神ペレに捧げられたオヒア・レフアハワイ諸島の中で最も馴染みの深いオアフ島のカラーはイリマ(黄色)、花は古代ハワイで高貴な身分の印とされていた黄金色のロイヤル・イリマ。かつては捕鯨の町として栄えたマウイ島のカラーはピンク、花はロケラニと呼ばれるベビーローズ。渓谷の島カウアイ島を象徴するカラーは紫、花はモキハナと呼ばれる緑色の実。長閑で素朴なモロカイ島のカラーはグリーン、花はククイの白い花。パイナップル島の愛称で呼ばれるラナイ島のカラーはオレンジ、花は黄色とオレンジ色のカウアオナ。以前は軍の空撃演習場として使われていたカホオラヴェ島の色はグレー、花はヒナヒナ。招待が無い限り訪問することができない個人所有の島で、古代から貴重とされているニイハウ・シェル・レイで知られるニイハウ島のシンボル・カラーはオフホワイト、花の代わりに小さなププ(貝殻)がシンボルとされています。

オアフ島のフェスティバルはロイヤルコート(王室メンバー)の就任式ではじまり、イオラニ宮殿にてヴィクトリア王朝時代の衣装で正装した王や王妃が見守る中、チャント(祝詞)や古典フラなどの伝統儀式が行われる開会式で正式に開幕します。イベントの中でも特に楽しみなのがワイキキ・ホオラウレア路上パーティーです。ルワース通りからカパフル通りを結ぶカラカウア通りが歩行者天国になりステージやテントが建ち並び、まるで日本の縁日のような雰囲気が感じられます。あちらこちらのステージではフラやハワイアンのライブが催され、また飲み物や食べ物などの屋台やハワイアン・アイテムのグッズ、フェスティバルのロゴ入りTシャツを売っているお店なども軒を揃え、大変な賑わいです。そして、このフェスティバルの花形フローラル・パレードはアラモアナ・ビーチ・パークからカラカウア通りを経てカピオラニ公園までの道順を、全部が生花で出来ているとは思えない量のトロピカルフラワーを使った数々の超豪華版花山車やハワイ王朝華やかなりし頃を偲ばせる艶やかな装束のパウ・ライダー達、またカメハメハ・スクールのマーチングバンドなどが総動員してパレードを行います。沿道は例年朝早くから見易いポジションを確保する人達が集まります。以前、パウ・ライダーの衣装の付け方を教えて頂いた時に、一枚の長い布を複雑に体に巻き付けている為、一度支度をするとトイレに行くこともままならず、また何日も前から体調を整えて準備をするという話を聞きました。暑い日差しの中、何時間も馬に揺られていてもカメラを向けると素敵な笑顔で微笑んでくれる陰には大変なご苦労があるようです。

Akemi

Akemi

現在、東京のHalau(Hula の教室) 所属。
レストラン・ポセイドン、Hawaiian Night出演中。

© 日本シティジャーナル編集部