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魅惑の民族楽器 ~弦楽器、ギターと三味線は仲良し兄弟?PART2~

第9号で取り上げた民族楽器がなかなか好評でしたので今回は東回り、トルコ発、中国経由、日本の旅へと誘いましょう。

今回は日本にたどり着くまでです。トルコ生まれの弦楽器がシルクロードをさらに東へ行き変化を遂げます。特に中国では様々な発展をします。東洋版バイオリンといえる胡弓、マンドリンみたいに涼しい音色の月琴、そしてここに紹介する琵琶(ピーパ)です(写真1)。日本の平家琵琶は撥で演奏しますがピーパは5本の指ではじきます。音階はクロマチック(半音階)になっていて意外と弾きやすいです。アタック重視の音ですが中国音楽では主旋律も伴奏も受け持ちます。

次は蛇皮バンジョーです。(写真2)本当は三線がよかったのですが…。昨今の沖縄音楽ブームでおなじみの三線(サンシン)ですが中国にも同様に三線があります。中国の三線は沖縄のものより大型で音も低いです。これが台湾を経由して琉球に伝わったのが三線で、大きなニシキヘビの皮を用いた響体は乾いたアタックが強い音で主に伴奏に使われます。これが江戸時代に日本に入ってきたのが三味線(写真3)です。

アジア発弦楽器の旅は日本が終着駅です。見た目は全然違いますがギターと三味線は長い時間をかけて出来た兄弟です。西洋に伝わったものはフレットが付き複弦になり(ギリシャのブズーキ、マンドリンなど)東洋に伝わったものは弦は少なくフレットが無いというのが違いです。また面白楽器をどんどん紹介していきたいと思います。

琵琶 バンジョー 三味線
1.琵琶 2.バンジョー 3.三味線

■イベント紹介

多古町のおそば屋「釜屋支店」でLIVEイベントがあります。出演はAPE、楽心風水館。民族音楽をルーツにしたロックと中国の民族音楽です。要注目!!

  • 9/22(日)
  • 入場料 2,000円
  • 問い合わせ 0479-76-5057 釜屋支店

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

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