日本シティジャーナルロゴ

摩天楼BLUES

左側がテッド・ウィリアムス

左側がテッド・ウィリアムス

先日ニューヨークに行ってきました。今回は短い滞在時間でしたがある人物との再会を果たしました。その人の名はテッド・ウィリアムス。黒人のブルースマンです。3年前に来日した際千葉でも2箇所演奏を行い、そのとき以来の再会です。今年で70歳のテッドは非常に顔色もよく、とても70歳に見えない元気なおじいちゃんです。テッド・ウィリアムスは10代の頃からブルースを演奏し、キャリアは50年以上です。ニューヨークには1972年頃移住、ニューヨーク地下鉄の公認アーティストとして活動するほか、ハーレムの学校で子供達にも音楽を教えています。またうれしいことに大の親日家で、何度も来日公演を行っています。非常に気さくな人で、僕の顔を見るなり「元気だったか?千葉のあの店は面白かったな!」とお店の名前まではっきり覚えていたのにはびっくり。ミシシッピ出身ということもあり、テッドのブルースはデルタ・ブルースをエレクトリックにアレンジしたもので、非常にダウンホームで味わい深いものです。タイムズスクエアの摩天楼で聞いた彼の声とギターは、自分が一瞬南部にいるのかと錯覚するほどでした。

最近日本でもストリートでギターを弾いている人を見かけますが、テッドが彼らと決定的に違うのは、ストリートをステージと捉え、演奏をきっちり聞かせて飽きさせないところです。この日のストリートライブも集まった人たちがいつしかステップを踏み踊っているのは、さすがとしか言いようがありませんでした。最後に1曲一緒に演奏しましたが、流れの速いニューヨークのストリートで30年にわたり一線で活躍するタフなブルースマンの魂に触れることができ、本当にHAPPYな夜でした。テッドさん。次の来日にはぜひ成田でも演奏しましょうね。

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

© 日本シティジャーナル編集部