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ギターはお肌と同じ ?

長年の乾燥により塗装がひび割れたネック

長年の乾燥により塗装がひび割れたネック

ギターは非常にデリケートで、日々の手入れが音に大きく影響します。適度に乾いて鳴りがよいものが一般的によいとされていますが、乾燥しすぎはNG。適度な湿気も必要です。日本は基本的に多湿な上、四季の気温差が激しい為、夏は湿気に、冬は乾燥に注意する必要があります。音に大きな影響をはありませんが、古い楽器は木や塗装面が乾燥して収縮し、クラックというひび割れが入ることがあります。では適度に乾き、音をよくするにはどうすればいいのか?これは弾くことが一番です。ギターに使う木は伐採してからシーズニング(乾燥)させ組み立てるのですが、木の水分は細胞にいたるまで含まれており、弾き込むことにより振動が水分を飛ばしてくれるため、鳴りがよくなります。これはギターに限らず、ドラム、ピアノ等も同様です。また金属パーツも使うことにより適度に磨耗し、なじんできます。どんな楽器でも、飾って眺めるのではなく愛情を持って使うことがベストです。ただし演奏後は汗を拭きサビをふせぐ、消耗品はこまめに変えるなどのメンテナンスを施すことや、自分の手の及ばない範囲はプロのリペアマンに依頼することで末永く使えます。私の一番古ギターは40年以上前のものですが、申し分ないほど鳴ってくれます。バイオリンのストラディバリを例に取るまでもなく、楽器は何100年も持つものです。大事にすることによって、さらによく鳴ってくれます。もしお手持ちの楽器で何か不具合がある場合などご相談に乗りますのでご遠慮なくお便り下さい。

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

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