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懐かしくも新しい!魅惑のラップスチールギター

スチールギターと演奏に使われる鉄製のトーンーバー

スチールギターと演奏に使われる鉄製のトーンーバー

楽器を手に入れるというのはひとえに縁だなぁと思います。スチールギターはハワイアンでよく使われており、特に昭和30年代にハワイアン・バンドブームを経験された方には馴染みの深い楽器ではないでしょうか?自分自身、スチールギターには以前から非常に興味があったのですが、いざやろうと思ってもなかなか売ってないし、いいなあと思ったモデルは非常に高価で、気軽にやってみるという代物でもありませんでした。

ところが、ある日突然わが師匠のTAD三浦氏より、EPIPHONE ELECTRAの、しかも7弦のラップスチールを譲っていただけることになったのです。自分で探してもなかなか見つからなかったのだから、これも縁ですよね~。しかもこれは戦中のアメリカ製で、かなり珍しい7弦の貴重なモデルのようです。とりあえずOPEN D+Cという変則チューニングを編み出しました。非常に涼しげな音色が独特で、ハワイアンには馴染みがない私もついつい、アロハオエ~というよりもアロエミナ~的な未熟なスチールギターを楽しんでいます。スチールギターと一般のギターの決定的な違いは左手。トーンバーといわれる鉄製の棒で演奏します。今までは、指がどれだけ開くか、早く動くかといった練習がメインでしたので、妙な動きに慣れません。しかしこれがとても面白く、まるでエレキギターを弾き始めた中学生のように夢中になっています。最近は高田漣などの台頭により、ペダルスチールやラップスチールが脚光を浴びています。ブルースでラップスチールギターをプレイする人は少ないですが、最近のJ-POPはもちろん、沖縄民謡、ハードロックなどにもマッチするラップスチールギターは、間口が広く、幅広い年齢層に人気がある稀有な楽器なのかも知れません。なんといっても私の年代だと演奏している人が少なく、競争相手がいないのも魅力だったりして。

これからは、スチールギターもがんばります。

来年もよろしくお願いします。

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

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