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ロックンロールの王様降臨 !

ELVIS

最近はDVDも安くなりましたね。ふらふらとDVDを眺めていたら980円のワゴンセールに目を奪われました。その中で思わず手に取ったのが1970年のエルヴィス・プレスリー・ラスべガスコンサート。高校の時に一度コンサートをテレビで見たことがあり、エルヴィスには以前から興味がありました。1月8日はエルヴィスの誕生日。それに因んでこぼれ話をご紹介しましょう。

●プレスリーとビートルズ

ロックの歴史に金字塔を残す二大巨頭は一度だけ会ったことがあります。エルヴィスのマネージャー、パーカー大佐とビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインの尽力により、1965年夏、この会見はエルヴィスのハリウッドの豪邸で実現しました。ジョンとジョージはギターを演奏、ポールはピアノ、エルヴィスはベースを手に一緒に演奏。ちなみにドラムはなかったのでリンゴは見ていただけとか。その後ベトナム戦争に肯定的なタカ派のエルヴィスと反戦主義のジョンはそりが合わなかったという噂もあります。それにしてもこれだけ貴重な会見が録音されていなかったのは残念!

●1970年代のエルヴィスのショーでは熱狂的な女性ファンがスカーフやハンカチを渡し、エルヴィスが汗をふいて返すというお約束がありました。有名なハワイのコンサートでは日本人の観客が渡した手ぬぐいを不思議そうに見つめていたとか。

●カムバック後、ロックの曲は軽く流し、バラードは渾身の力で歌い上げているのが特徴。

●エルヴィスが大衆に受けた理由は、白人でありながら黒人っぽく歌えることにありました。人種差別が厳しかった当時において、これは画期的なことで、黒人のR&Bの流行やロックの誕生に大きな役割を果たしましたが、同時に黒人ブルースマンの利益を奪う結果にもなりました。<,

●エルヴィスはラジオの普及ともにスターダムにのし上がりました。これにより大成長を遂げたのがソニー。エルヴィスの曲を聴くためにトランジスタラジオが飛ぶように売れ、世界的な企業になる大きなきっかけになりました。

ラズべガスでのエルヴィスは落ち目な印象がありましたが、真剣なリハーサル風景や華やかなステージ、そして卓越したプロフェッショナリズムはキングの名にふさわしいものでした。そんなDVDが980円!一見の価値ありですぞ!

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

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