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嗚呼、時代の最先端から後退!「TASCAM 388STUDIO」

マンション住まいの我が家は3人家族では結構広いのに、なぜか家人は毎日しかめっ面。それは居住区域の大半を占めているのが、私の楽器、録音機材なのです。ま、商売柄ギターは目をつぶっていただくとして、ほとんどレコーディングの時間も取れないし、自分が持っている機材がすでに10年前のトレンドでもあるしと言うことで思い切って処分しました。

さあ、これで部屋もすっきりするぞ!と思ったのもつかの間。オークションサイトで見つけた骨董品、その名もTASCAM 388STUDIO。左側が8chのミキサー、右側がオープンリールデッキです。以前このコラムでも私のオープンリールをご紹介いたしましたが、それは結局壊れてしまいました。

TASCAM 388STUDIO TASCAM 388STUDIO

見た目はくたびれていますがとにかく音がいい。EQもよく効くし、通すだけで音が太くなります。オープンリールにこだわりがあるわけではないですが、このアナログ特有のレンジの広さは捨てがたい!しかしでかい。そして重い。最近はパソコンで手軽に音楽を製作できるのに、なぜにこんな骨董品を…。しかしオープンリールの質感のよさは、デジタルに代えがたい魅力があります。

ギターやドラムはビンテージと呼ばれるものがもてはやされるようになって久しいですが、こうした音響機材もシミュレートしたものではなく、本物でしか出せない音があると思います。ビンテージ機材、実は結構安いので、病み付きになりそうですが、このままではこれも単純にお部屋のインテリアになりそうな予感。がんばって新作を作るぞー。

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

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