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楽器バラバラ事件

楽器をよい状態に保つ秘訣は“マメに弾いてあげる”ことです。保管場所によってはケースに仕舞っていても、いざ蓋を開けてみたらカビだらけ ! なんてことになりかねません。

また頑丈なギターでも、弦を張りっぱなしで何年も放置していると接着部に負担がかかり、久しぶりに弾いてみたら、ネックが根本からバキ ! ! なんてことになりかねません。

今回の被害者はギターではないのですが、10年前に中国で買った琵琶(ピーパ)。 めったに弾かない(弾けない ? )のですが、ふと押入れから取り出してみたら、なんだか様子が変。

まじまじと見ると、なんと頭の部分がずれているではありませんか。手で持ってみたらスポンと頭の部分がはずれ、哀れ琵琶はバラバラになってしまいました。

アコースティックギターの老舗マーチンのギターも実はバラバラになりやすいらしいのですが、これは負担がかかった際にあらぬ箇所が割れたりするくらいなら部品が外れたほうが修理が容易だからというコンセプトのようです。しかし私の琵琶君は、接着面を見ると明らかに着剤の量が少なく「これじゃあ剥がれるわなぁー」という感じです。

最近は忙しく、楽器の手入れも怠りがちですが、たまには自分で修理することに。まずは接着剤の残りカスをカッターやヤスリで削り取り、それからタイトボンドで接着します。
タイトボンドは木工用としては非常に硬度があり、ギター修理の定番と言われている接着剤です。接着してクランプでとめれば完了 ! 1日もあれば完全に固まります。

さて、その仕上がり具合はいかに ? ?

素人作業にしてはまずまずの仕上がりです。この琵琶は、最近は触る機会もめっきり減ってしまいました。安い楽器や珍しい楽器を見るとつい衝動買いしてしまうことが多いのですが、買いっぱなしにせずメンテナンスを怠らないようにしないといけないですね。

さてうまい具合に直ってくれたので男子一人楽坊でもやりますか !

見事に頭の部分が外れた琵琶

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

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