どこでも音楽制作！

音楽を作るというと、最近ではパソコンを駆使して、自分で演奏したものを多重録音する方法が主流になっています。

私は長年テープを使っていましたが、最近になってようやくパソコンに乗り換えました。でもなかなか難しいんですよね。そんなわけで古くから使っている機材にもお世話になりつつ、時間を見ては音楽を作っています。

最近ビックリしたのがアップルのiPhone。ひょんなことからiPhoneを使うことになったのですが、まあこれが、おもちゃとしては最高に面白い。

最初は将棋などのゲームソフトを買って楽しんでいたのですが、そのうちに音楽用のソフトを発見 !ギター用のソフトなどはチューナー、メトロノームはもちろん、スケールやコードブックとしても使用可能。しかも音がよく、操作性も抜群です。そのほかドラムやスチールドラムのソフトなどもあって、時間つぶしにはもってこい。しかも音質もよいときては、テクノロジーもここまできたかと感心しきり。

このiPhoneにも自動伴奏製作用ソフトがあるようで、片手で簡単に音楽製作ができる手軽さが仲間の間でも受けています。また娘が持っているニンテンドーDSiなどはKORGのMS10というシンセサイザーを模したDS-10というソフトがあり、ミュージシャンの間で評判になっていました。

マニアの心をくすぐるデザインと、優れた音質はとてもゲーム機の延長とは思えないといった評価を得ています。1990年代からポケットシーケンサーといって小型の自動伴奏機が市場に出回りましたが、DSiやiPhoneのように、ゲームや電話がこれからの音楽製作の主流になる日も、そう遠くはないような気がします。

（ギタリスト　加茂尚広）