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「どっこいしょ」はヘブライ語か?!

日常、使われている言葉の中には、多くの外来語が含まれ、全国各地で催される祭りで使われている掛け声や囃子詞なども例外ではないようです。そこには日本語では意味が不可解な言葉が多々存在します。それでも先祖代々、たとえ意味のわからない言葉であっても、誰もが何ら疑問を持つことなく使い続け、今日まで伝承されてきたのです。伝統的な日本の祭りのルーツには、古代の宗教儀式が存在すると言われています。もし、世界でも類のないほどの長い宗教史を誇るイスラエル民族が古代、日本列島に渡来したと想定するならば、必ずや日本各地で神を祀ったに違いなく、様々な儀式においてヘブライ語が使われたことでしょう。現にヘブライ語がルーツであろう言葉が少なくありません。信仰深いイスラエルの民の宗教心がいつしか列島内に根付き、神社の儀式や、お祭りという形式をもって、神を信仰する宗教心が連綿と息づいていると考えられます。

それは日本の祭りの創始に、「神の民」とも呼ばれたイスラエルからの渡来者が関わっていたことの証ではないでしょうか。それらの言葉は、様々な宗教的儀式や祭りを通して代々語り継がれ、今日まで伝承され続けてきたようです。日本古代史の根幹に西アジアから渡来したイスラエルの文化が根付いていることに着眼し、意味が不可解な多くの言葉をヘブライ語で理解することにより、より一層、歴史の真相に迫ることができます。

一例として「どっこいしょ」という、誰もが頻繁に耳にする言葉を検証してみましょう。数々の民謡や囃子詞に用いられているだけでなく、今日でも力を込める際には、思わず口をついて出てしまう言葉ですが、その意味は不明です。しかし、宗教的儀式に関連する言葉である可能性が高いと考えられます。そしていざ、ヘブライ語で読んでみると、意外にもその言葉の意味が明確に浮かび上がってくるのです。

「どけ、どけ!」という言葉は、今日でもよく使われています。これまで、「どけ」という言葉は、その派生語として、邪魔な物を動かすという意味で使われてきた「退(の)ける」とうい言葉が転じたものと考えられてきました。しかし、そのような無理な解釈をしなくても、ヘブライ語でそのまま読むことにより、「どけ」の意味を理解することができるのです。

ヘブライ語で「押す」「拒絶する」「排除する」「退ける」ことをdokheh、ドケ(dokheh、ドケ)と言います。実はこの言葉が、「どっこいしょ」の「どっこ」にあたる語源と考えられるのです。dokheh、ドケ(dokheh、ドケ)の発音は、実際に「ドケッ」と聞こえるだけでなく、言葉の意味は日本語の「どけ!」と同じく、「押しのける」を意味します。どうやら日本語の「どけ」は、ヘブライ語のDOKHEHに由来しているようです。

「ドケッ」の後に続く言葉が、ヘブライ語で救いを意味する(Yeshua、イェシュア)という言葉です。2つを合わせると、dokheh yeshua、ドッケイシュァ(dokheh yeshua、ドッケイシュァ)となり、続けて発音すると、「ドッケイショ」のように聞こえます。この「イェシュア」という言葉に由来する名前が、イエスキリストの「イエス」であることに注目です。ヘブライ語では「イエス」をIshu, Yeshu、イシュ、イェシュ(Ishu, Yeshu、イシュ、イェシュ)と書き、救い主キリストを指します。これを続けて発音すると「ドケッイシュ」となり、「どっこいしょ」とほぼ、同じ発音の言葉になります。しかしながら、「ドケッイシュ」の意味をこのままヘブライ語で訳すると、「救い主を押す」「イエスキリストを押しのける」になります。何かおかしいですね。

「どっこいしょ」の意味を正しくヘブライ語で理解するヒントがdokheh、ドケ(dokheh、ドケッ)の言葉を用いた慣用句に秘められています。ヘブライ語の「ドケッ」は「押す」を意味しますが、その言葉の後に「終わり」を意味するhakets、ハケツ(hakets、ハケツ)をつなげると、dokheh hakets、ドケッ・ハケッツ(ドケッ・ハケッツ)という言葉になります。直訳すると、その意味は「終わりを押す」「終末を押しのける」です。何ら意味のないような言葉に聞こえますが、実はヘブライ語の宗教的な慣用句であり、「救い主よ、早くきてください!」という助けを求める意味を持っています。私たちの苦しみや悲しみに終わりを遂げ、その終焉を早めてください、という祈りの言葉なのです。

「ドケッ・ハケッツ」という言葉には救いのモチーフが含まれていました。すると、「終わり」「最後」を意味する「ハケッツ」を、モチーフと同じ救済を意味する「イェシュア」に差し替えることにより、dokheh yeshua、ドケッイシュァ(dokheh yeshua、ドケッイシュァ)となります。それは、救済を押しのけることではなく、むしろ「ドケッ・ハケッツ」を「ドケッ」のみに簡略化し、それに救済を意味する「イェシュア」を足して、「(苦しみを)終わらせ、救済を待ち望みます!」という祈りの言葉になります。さら救済の「イェシュア」を救い主「イエス」に置き換えると、dokheh yeshu、ドケッイシュ(dokheh yeshu、ドケッイシュ)となり、「救い主よ、苦しみを終わらせてください!」、「早くきてください!」という意味になります。「ドケッハケッツ」の祈りの言葉から、「救済が早く訪れますように!」を意味する「ドケッイェシュア」が生まれ、そこから更に派生した言葉が「ドケッイシュ」です。「ドケッイシュ」、「どっこいしょ」とは、「救い主よ、早くきてください!」「苦しみから救って助けてください!」という祈りの言葉だったのです。

「どっこいしょ」とは、ヘブライ語にルーツを持つ言葉である可能性が高いことがわかります。その意味は、単に重たいものを持ったり、押したり、力を入れる際に、神様の助けを求めるということだけでなく、本来は、人生の苦難、困難に面している時に、「この苦しみを終わらせてください!」「救い主よ、早くきてください!」という神の力を求める思いが、「どっこいしょ」という言葉に秘められていたのです。「どっこいしょ」には、救い主イエスに対し、誰でも、神の助け、救いにあずかるために叫び求めることができるメッセージが込められています。

(文・中島尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部