第63回 自分の健康は自分で守る
蜜柑の皮は貴重な漢方薬
この時期は柑橘類が実に美味しい季節です。
私が、漢方医学を自分の一生の仕事にしようと志を立てたのは17歳のときでした。漢方医学(現在は東洋医学と称されています)には漢方薬剤を用いる
私は鍼灸の道を選びました。先の記事でも書きましたが、中国の後漢時代に一通りの基礎が完成したので“漢方”と呼ばれています。古い歴史を有しており、医学書は勿論、漢字で記されています。そこで私は、この世界に飛び込むと決意したとき、漢字の成り立ちを徹底的に研究・学習することにしました。象形文字から今日使われている楷書まで連なる漢字には、本義といって元の読みと意味と形があり、時代を経るに従って派生義が生じます。例えば“白”は色の白しろのことですが、明白(はっきりする)、自白、白状(自分の行動をはっきり示す)など、はっきりさせるという意味があります。また敬白の白は、申し上げるという意味をもっています。
さて、蜜柑の皮、陳皮の由来を学んでいて、
陳皮の薬効には、芳香性、健胃、鎮嘔、鎮咳、
(一本堂横山鍼灸療院長 横山瑞生)
- 1939年、茨城県常陸大宮市生まれ。
大塚敦節氏に漢方を、小川晴通氏に鍼灸を師事し、東京医療専門学校卒業後半年で母校の講師となる。中国医学研究会設立に参画、日中医療普及協会会長、東京都日中友好協会常任理事等、日中の友好関係へ尽力。
現在、一本堂横山鍼灸療院院長、東京医科大学にてホリスティック医学を講義中。「カラー版鍼灸解剖図」「アレルギーはツボで治る」など著書多数。
- 診療所:東京都新宿区本塩町10 四谷エースビル101
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