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Let's Tennis ! その2

テニス風景

テニスには、ラグビーやサッカーに聞く「ラフプレイ」という言葉がないんです。常にネットを挟んで、向こうにいる相手と対戦します。唯一相手に触れるのはゲーム終了後の握手だけ。負けた時の握手はちょっと強く握り締めちゃったりして…。

また、テレビで見るテニスの試合には、審判がいますが、我々一般プレーヤーが試合をする場合、お互いが審判になる「セルフジャッジ」と言うルールがあります。これは相手が打ったボールは自分が、自分が打ったボールは相手が判断します。つまり互いに相手を信用していないと成り立たないルールです。判断が難しいきわどいボールだったり、ちゃんと見ていなかった場合には相手に有利な判定をしなければなりません。これこそ「紳士のゲーム」です。

また、テニスの勝負(試合)には時間制限がありません。それ故、時間切れで勝ち逃げというのもないんですよ。途中までどんなにリードしていても、最後の1ポイントを取らなければ勝利に至りません。何度もマッチポイントを握っても、逆転負けすることがあります。最後まで全力で戦う集中力が必要です。

最近では、4才になる私の息子もテニスを始めました。テニスを通して、「紳士の心」や集中力など色々な事を学んで欲しいと思います。子供用の小さなラケットを手に「テニスの王子様」になりきって、無邪気にボールを追いかける息子の姿を見ていると心が和みます。息子と一緒に楽しめるテニスって、本当に素晴らしいなと感じている次第です。

(文:坂井 勝憲)

© 日本シティジャーナル編集部