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テニスウェアーの移り変わり

テニスウェアの歴史

テニスウェアーの変化は劇的です!

テニスの服装は歴史と共に変わり続けています。ローンテニスはヴィクトリア時代に女性のカジュアルなレクリエーションとして徐々に広まり始めました。最初はお茶会の雰囲気の中で激しい動きもなく、女性は地面までの長いドレスを着こなし、男性はスーツ姿で白の長ズボンをはいていました。1873年、英国おいて正式にスポーツとして幕をあけ、お互いが競い合うようになってから、女性のスカートは現代に至るまで段々と短くなっていきます。男性のウェアーも当初のスーツに長ズボン姿から、動きが激しくなるにつれ、20世紀に入って一見だぶだぶの半ズボンとなります。その後、半ズボンの丈が更に短くなり、20世紀中頃には太ももを全部見せる程のショートパンツに変貌します。

戦後の日本テニス界でもこのショートパンツが主流となります。ところが90年代に入るとショートパンツが姿を消し始め、太ももが隠れる一世紀前のだぶだぶ半ズボンに逆戻りし始めたのです。今や日本ではショートパンツをはくテニスプレーヤは昔の名残から40~50代以上の年配者だけとなりました。コート上でショートパンツを見かけると、やけにおかしく思えてしょうがないこの頃です。

(文:中島 尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部