楽器の素材
楽器は様々な素材で作られています。今回は楽器の素材やエピソードをご紹介します。
木:
高級ギターではバーズアイやトラ目といわれる木目が綺麗なものを使い、まるで芸術品のようです。中でもハカランダという木材は、ワシントン条約で輸出が禁止されてからは入手が困難ですが、希少価値が高く大変人気があります。
皮:
三味線は猫の皮のイメージが強いですが、実際は犬の皮も使われます。猫の皮は毛穴が小さく音が極め細やか、犬皮よりデリケートな音がするそうです。ドラムも牛皮が使われていましたが、現在はプラスティックヘッドが主流です。しかし牛皮の人気は根強く、オークションで高値で取引されていたりプラスティックでカーフスキンを再現したモデルがあります。またジンベなどアフリカンパーカッションでは山羊の皮が使われます。
弦:
クラシックギターの弦はもともと羊の腸を使っていました。このためガットギターともいいます。ソーセージで使う羊腸を使って自作もできます。塩抜き、不純物を取り除き洗浄した後よりあわせて、張って乾燥させます。その後研磨しオイルコートをします。
金属:
シンバルなどに使われているのは銅とスズの合金です。安いシンバルはブラスが使われますが、トルコの伝統的な工房では今でもハンマー片手に銅とスズの合金が作られています。また管楽器では金や銀、ブラス等様々な素材が使われています。
石:
インドネシアの民族楽器ガムランなど、石を用いたものもあります。金属に比べサスティンは短いですが、澄んだ綺麗な音がします。素材だけ見てもいろいろなものがあります。楽器は料理と似ている部分があります。
いい素材を使っていい楽器を作り、それを使ってよりよいミュージシャンを目指す ! !
これがミュージシャンのあるべき姿ではないかと思います。

(ギタリスト 加茂尚広)

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。