曲芸弾きの数々 -2-
ギターはいろいろと面白い音を出すことができます。今回は擬音についてご紹介します。
ドアが開く音
6弦をピックでこするだけです。しかしゆっくり「ギ~ィッ」とドアが開く雰囲気を出すのはコツとテクニックが必要です。
カモメの鳴き声
主に1~2弦のかなり高域側にガラス製のスライドバーをあてこすると「ミャオ、ミャオ」と鳴り、これにエコーを深めにかけるとカモメの大群の鳴き声に聞こえます。
除夜の鐘
5弦12フレットにピックを挟み、エコーをかけた上で軽く人差し指でたたくと「ゴワ~ン」とまるで除夜の鐘のような音がします。たたき方により微妙に変わるので東大寺、新勝寺など使い分けると面白いですが、たいてい区別はつきません。
踏み切り
1弦5フレットと2弦10フレットを押さえダブルチョーキングをすると「キャ~ン、キャン、キャ~ン、キャン」とまるで踏み切りの音がします。ただしかなり指を開かなければいけないので試練が必要です。
電話のベル、 ミツバチの音
これはいずれもトレモロで目一杯早く弾くだけです。スピードにより「ジリリリリリリイ~」と聞こえたり「ブ~~~~ン」と聞こえたりします。疲れる割にはインパクトが低い技です。
その他にも下記のような音を出すことができます。
バイクの音、救急車の音
このような擬音でもっとも有名なのはジミ・ヘンドリックスでしょう。有名なWOODSTOCKコンサートでアメリカ国歌を演奏した際に、何度も「ギュイーン、ギュイーン」という爆音のフレーズを挟んでいますが、それはベトナム戦争におけるアメリカ軍の爆撃機の音だったと言われています。ベルの擬音は電話をモチーフにした曲に使われています。シンセサイザーなどのが無かった50~60年代は、こうした面白い発想、奏法がステージやレコードを盛り上げていました。擬音は偶然の産物ですが、見つけた時はラッキーって感じです。
(ギタリスト 加茂尚広)

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。