歌との出会い

フォークソング部に入部した私が、改めて気づいたことは、先輩達の声の大きさでした。中学の頃経験したギター部とは趣が違っていたのです。活動内容は◯「流行の歌をギターを弾いて歌う◯」という部分で大差ないのですが、ここではまず◯「歌ありき◯」で、新入部員がまずやるべきことは、体育系とも言える発声練習でした。
思い返せば、まず始めに担任兼顧問の先生の声がやけに響いたのはこういうことだったのかと思い至りました。一見軟派風な先輩達がストイックに発声に励み声を鍛え、磨きをかける姿に私は新たな光が射したような気持ちになりました。ただそんなクラブの姿勢に、単にギターを弾きたくて集まったロック派の新入生は早々に辞めていきました。

今月の1本 YAMAHA FG-180
(1971年、生産完了)
- 定価18,000円(当時)
- 表板:スプルース
- サイド、バック:マホガニー
- ネック:マホガニー
- 指板&ブリッジ:ローズウッド
※伝説の赤ラベル。神戸の高架下商店街で発見 ! まさに伝説のサウンド。
※現在この機種は販売されていません。
成田在住のアコギマニア。自宅には数十本のアコースティックギターがひしめいている。
現在も首都圏を中心に全国ライブ活動中。