初ステージ

体育会系の発声練習で鍛えられた新入生に与えられる初の関門は6月に催される「梅雨一番コンサート」という定期演奏会でした。生涯初舞台が600人収容の2階席まで備えたホールです。
まずそこに立つためには「オーディション」と言う名の審査がありました。それは上級生にも同様に課せられ、厳しく吟味され通過した場合にのみ出演が認められます。1年生は1曲のみ10分以内の条件で必死に練習しました。私もFコードがやっと弾ける程度の初心者で、人前で歌を歌うなんてことも全く初めての経験でした。
しかし、なにを血迷ったのか、先輩方の前で初めて披露したのは異例の2曲。しかも1曲はギター伴奏無しのア・カペラでさらに歌詞は中国語だったのです。(つづく)

今月の1本 YAMAHA L-31A
(1982年、生産完了)
- 表板:スプルース単板
- サイド、バック:ハカランダ単板
- ネック:マホガニー
- 指板&ブリッジ:エボニー
※三鷹のリサイクルショップで6万円という超破格値で購入。
※現在この機種は販売されていません。
成田在住のアコギマニア。自宅には数十本のアコースティックギターがひしめいている。
現在も首都圏を中心に全国ライブ活動中。