ビートルズとオリジナル

チャゲ&飛鳥や長渕剛のコピーに明け暮れる我々の前に、ある日衝撃的な出来事がありました。2年生になってから何故かラグビー部から移籍してきたK君は、ビートルズをこよなく愛するソングライターだったのです。お兄さんが既にプロとして活躍しており、ギターも歌もずば抜けて上手く、洗練されていました。何より驚きだったのは彼は英語の歌を流暢な発音で唄いこなし、さらにオリジナルの歌まで作っていたのです。"自分で曲を作る…"ひたすら憧れのミュージシャンに近づくことだけを目標にしてきた我々にとって考えもしなかったことでした。新しい仲間によって更なる可能性を見いだした我々は、また違う世界に一歩踏み出したのでした。
(つづく)

今月の1本 YAMAHA XS-16 (1982年代)
- 表板:スプルース単板
- サイド、バック:バーチ
- ネック:アフリカンマホガニー
- 指板&ブリッジ:インドローズ
※中古で入手。ラッカーで再塗装、インレイは全て本貝に改造済
成田在住のアコギマニア。自宅には数十本のアコースティックギターがひしめいている。
現在も首都圏を中心に全国ライブ活動中。