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2014年(平成26年)6月21日発行第152刊毎月第3土曜日発行購読無料日本シティジャーナルvol. 152Nihon City Journal発行:ネットハウス〒286-0825千葉県成田市新泉14-3TEL 0476-89-2333 FAX 0476-89-2334[平日:10:00~19:00、土曜:12:00~17:00]http://www.nihoncity.com成田市、佐倉市、印西市、富里市、香取市、山武市、船橋市千葉市(花見川区、美浜区)、習志野市、八千代市、四街道市酒々井町、栄町、小林、安食、多古町、横芝光町、芝山町、神崎町発行部数:500,000部下総松崎から始まる新しい成田アートとスポーツを融合した街づくりの実現!2020年の東京オリンピック開催に向けて国が動き出しました。国際的な舞台で日本のアスリートが活躍の場を広げ、日本全国が湧き上がる世界のスポーツ祭典、「オリンピック」。この祭典を通じて、国内最大の国際空港がある成田市は、世界中から国際色豊かな人々を迎える重要都市になります。その東京オリンピックに向けて、成田市は国から特区に指定され、今後の発展が大きく期待されています。また、「エアポート都市構想」と呼ばれる提言書も成田市より発表され、そこには「人」と「物」という2つの視点から、新しい時代に向けた街づくりを目指すことが記されています。中でも「人」については「観光」と「スポーツ」という2つの大きなテーマに焦点があてられ、今後の行政対策が注目されています。成田が直面する課題成田国際空港は開港35周年を迎え、これまで多くの人々を世界中から迎えてきました。しかしながら、国際都市化というビジョンは掲げられてはいるものの、市内では一部市街地を除いては過疎化が進むエリアが蔓延し、結果、地域の空洞化を発端とするコミュニティ崩壊、複数の小学校の同時閉校、集落の消滅危機が起きるなど、市民の心は時代の波に思うようについてこれなかったようです。また、国内最大の利用者数を持つ国際空港が存在するにも関わらず、成田空港が都心から離れている為、これまでツーリストが、成田市に滞在することはあまりありませんでした。LCC(格安航空会社)の誘致により成田空港の利用者は増加する傾向にあっても、都心に結び付く導線を基軸に考えると結局は羽田空港にはかなわず、いくら空港からバスやエクスプレスで東京への時間短縮を競っても、立地条件という根本的な距離の問題を抱えていることに変わりはありません。東京というダイナミックで世界的な大都市がある故、成田市そのものが持つ土地柄の希少価値には、なかなか目が向けられることがなかったのです。人の流れが都心へと向かった結果、成田市の発展は空港界隈だけに限定され、いつしか空港を中心とする市街化区域と、従来の素朴な周辺地域に連なる村NCJ109日本とユダヤのや町は一線を画し、2極化の現象が顕著になりました。それは成田市の行政が、空港関連の課題や都内への交通アクセス問題ばかりに捉われすぎた為、中心部だけが発展を遂げ、地域の活東アジア史を塗り替えたイスラエル民族性化大が置き移去りになった動の潮結果流とも下総松崎印西市栄町国道464号酒々井町スポーツツーリズム下総松崎駅JR成田駅京成成田駅訪日外国人の誘致富里IC茨城県国道409号久住駅滑河駅成田IC企業誘致ハーモニーから続く言えます。そしていつしか過疎や集落の消滅による空洞化が起こり始め、成田にある豊かな自然や文化財を活かしきれないまま、危機的状況を迎えようとしています。国際都市成田とはもはや名ばかりのものであり、多くの市民と国際化を目指す行政の思惑との間には、見えないギャップが徐々に大きくなり始めています。また、成田の観光資源には成田山新勝寺の他、佐原の街並みや伝統文化が体験できる房総のむら等が存在しますが、これだけでは魅力に溢れたものとは言えません。それ故、空港都市として重要な役割を果たすスポーツ・ツーリズムも今後、行政主導で推進されることになり、中台運動公園や、豊住・下総地区に最終編施設を拡張することが、今回の「エアポート都市構想」に明記されています。しかしながら、課題神崎町農業振興地域国際物流拠点芝山町国道51号国道296号東関東自動車道市街化調整区域-1-大栄IC多古町Part.II香取市自然環境に恵まれ、駅前には広大な空き地が残される「下総松崎駅」は山積みです。既存運動公園内の設備はスタジアムも含め老朽化したものが多く、また、使い勝手も悪く、国際的な施設のレベルからは程遠い存在です。更に豊住・下総地区は交通アクセスが限定され、充実した施設を誇るモダンなスポーツ施設は皆無です。昨今の地域住民のニーズに合う優れた設備を兼ね備えた各種スポーツ施設を、広いジャンルで網羅しながら、成田市におけるスポーツ施設のグレードアップを早急に推進しなければ、「エアポート都市構想」の実現はあり得ないのです。成田を変える新しい原動力諸外国からのビジターが感動を覚えるような日本の玄関都市とは、モダンな側面を持ちながらも、日本の文化やしきたりを尊ぶ素朴さを兼ね備えた街を指します。そのような街は、地域住民の心のゆとりから生まれる暖かい雰囲気に満ち、誰もがくつろいで、心豊かなライフスタイルを肌で感じることができます。そこには国を愛し、自らの街を誇りに思う人々が居住し、海外から訪れる旅行者を心から「おもてなし」します。成田はそのような、暖かく、開けた街となることを目指すべきです。成田の将来は、行政主導の都市構想と、地域住民の心に内在する生まれ育った故郷への熱い思いとのバランスにかかっていると言えます。だからこそ、「エアポート都市構想」に記されているプランを実現し、訪れる人誰もが、また成田に立ち寄りたいと願うようなリピーターになるように、官民が一体となって観光資源とスポーツ施設のインフラ整備を行うための協議を重ね、早急に結果を出していくことが不可欠です。成田が単に通りすぎるだけの空港都市ではなく、実際にその街へ向かい、時間を過ごし、誰もが楽しむことができるようなホットスポットになる為のハードルは高く、思いきった決断をすることが随所に必要となります。そして様々なプロジェクトに着手しながら、成田という都市を常に、時代の流れに照らし合わせて進化させていく必要があり、そのための「環境」を整備することが重要です。また、地元住民の意見も取り入れながら、地元から育った国際人が「エアポート都市構想」を通じて、新しい街づくりに積極的に加担することも大事です。行政と地元住民のコラボがあってこそ初めて、温かい「おもてなし」ができる街として発展し、国際社会に貢献することができるのです。「空中美術館」と「アイスアリーナ」の提言そこで、スポーツと芸術をブレンドした新しいモデルの振興策を検討してみました。基本構想としては、成田市内のJR下総松崎駅前の広場を用いて、「スポーツを楽しむ場」と「地域を感じられるアート体感の場」を形成し、あらゆる年齢層の人が有意義な時間を過ごすことができる空間を創生するものとします。そして周辺地域の既存施設とも優れた相乗効果を生むことを目論みます。具体的には「エアポート都市構想」の主旨に則り、「スポーツとアートの融合」を目指した施設を、下総松崎駅前に建設することを提言します。成田国際空港では、地元出身で国際的なアーティストであるシムラユウスケ氏がプロデュースする「ふわりの森」と呼ばれる芸術空間が話題になっています。このプロジェクトは空港を包み込む広大な森を「現代アートの森」として進化させ、空港に森、すなわち地域そのものをドッキングさせ国際戦略特区展開エリア昔ながらの雰囲気を残す「下総松崎駅」次頁に続く