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概要

vol_152

vol. 152←我孫子方面房総のむら大和の湯ター、アイスホッケープレーヤーを初め、多くの子供達が待ち望んでいる新リンクの設立は、成田の発展に大きな弾みをつけるでしょう。国際的なアスリートに求められている「感性」と「芸術性」を、アイススケートというスポーツを通じて育む場を成田に創生することにより、それが成田のイメージアップに繋がるだけでなく、成田のスポーツ振興の大きな発展に貢献します。アーティスト・シティーin成田至安食坂田ケ池公園インドアテニスクラブ設立候補地JR下総松崎駅下総松崎駅前にはスポーツ施設と併設する形で、シムラユウスケ氏の斬新なコンセプトに基づいて設計された公園も造成することを提言します。その公園内には現代アートギャラリーがオープンし、そこには国内外のアート情報が揃えられ、自然の環境成田安食バイパスアイススケート・アリーナ「ふわりの森」空中美術館成田方面←上福田至成田空港成田西陵高に育まれながら観賞する時を過ごすことができます。この公園とは、成田空港にタイアップする密接な関係を持っているだけでなく、「国際的なアーティストが集まり地域を再生する」というアーティスト・インレジデンスのビジョンも兼ね備えています。成田市では既に、成田空港を拠点に、空港を包みこむ広大な緑を活かし、空港そのものを現代アートの森に進化させ、その中に森の美術館が創生されるという、「アジア最大のアート空港」を発信する「ふわりの森」アートプロジェクトがスタートしています。その「ふわりの森」の延長線に下総松崎が存在し、それらを繋ぐ絆が、アーティスト・インレジデンスと呼ばれる地域共生プログラム、すなわち地域コミュニティを再生し、発展させるプログラムです。アーティスト・インレジデンスとは、著名なアーティストがローカルな拠点を設け、自らがそこに居住し、住民と交わりながら、街の発展にアーティストとして積極的に貢献することを指します。アーティストが実際に1~3カ月という長期間、下総松崎に滞在することで、地域住民と芸術を通して日々触れ合いながら、様々な交流プログラムを提供することが基本コンセプトになります。具体案としては、成田出身のシムラユウスケ氏をプロジェクトリーダーとし、現在活躍しているアーティストを招聘しながら、住民と一緒にアーティストも成長し、その結果として市が発展することを目指します。そして都心からこのプログラムに参加したい人を募り、地域の産業や、農業の手伝いをしたりする場を提供し、コミュニティとの交流を促進し、閉校になった小学校の跡地利用でスタジオを開いたり、ハザードステーション(避難所)をクリエイティブ空間にしたりと地域を内外から盛り上げていきます。これが、アーティスト・インレジデンスが示す新しい街づくりの在り方です。それは下総松崎の場所を、旅行者やアスリートが立ち寄る国際都市成田の一角の街という位置付けだけでなく、日本の素朴な文化と感性との触れ合いを、国際的なアートを通じて実現できるような場所に、劇的に変えていくことでしょう。成田の将来を担う市民の意識改革「スポーツとアートの融合地点」となる下総松崎が、話題のスポットになるのは、もはや時間の問題です。スポーツとアートが自然の中で融合し、人々によって育くまれていく街づくりを、みんなで一緒に手掛けるのが、私たちの掲げる理想です。本稿で提言する下総松崎のアイススケートリンクは、その屋上に空中美術館が併設され、スポーツと文化を融合した複合施設が誕生するという、かつてない斬新な試みとなります。誰もが楽しむことのできる新しい下総松崎の姿は、スポーツとアートにおいて共通する感性と感覚を培う、新しい空間の創造とも言えます。下総松崎駅前のアイススケートリンクと空中美術館の設立は、必ず注目を浴び、周辺地域だけでなく、県外や国外からも訪れる旅行者やアスリートと繋がる、新しいツーリストスポットとして名乗りをあげることでしょう。2014年、下総松崎駅前では既に、アーティスト・インレジデンスのプログラムが立ち上がり、過疎化した地域のコミュニティを再生に着手し、国際的に活躍するアーティストが集まり文化芸術の海外発信拠点を形成し始めています。年末までにはコミュニティースペースの基盤ができるだけでなく、翌年にはレジデンス事業のスタジオや、ギャラリーがオープンする予定です。地域住民の皆様とも今後、コミュニケーションを密にとりながら、これらのプロジェクトが長い目で見て、本当に地域の発展に貢献し、地域住民にとって大きなプラスとなるプロジェクトであることを理解して頂けると確信しています。シムラユウスケ/アーティスト1981年生まれ。現代アートの新しい担い手として国内外で写真、ドローイング作品、アートプロジェクトを発表し、様々なメディアから次世代の活躍が注目される1人に取り上げられる。大胆な発想と既成概念を乗り越えたコラボが特徴。海外での活動に加え、成田国際空港を拠点としたランドアート「ふわりの森」を主宰する他、PORTERとのメディアワーク等を展開している。著者プロフィール「アーティスト・イン・レジデンス」の拠点そのような心の触れ合いを大切にした、暖かい側面を兼ね備えた未来指向の街づくりの大切さを、これまで誰も見向きもしなかった下総松崎から発信していきます。下総松崎で実現できることは、全国どこでも実現できるという証となることでしょう。かつてない試みであるだけに、コストもかかり、リスクも伴います。しかし、訪れる人、誰もが感動を覚え、心が安らぐ場所となることができるなら、いかなるチャレンジも乗り越えて、実現に向かい、前に進むべきではないでしょうか。世界に一番近い成田だからこそ、その成田市内で最も素朴な街、下総松崎の将来性は図り知れません。スポーツと文化芸術が一緒になって、地域と繋がる素晴らしい未来志向のコラボを提言しつつ、日本のモデルケースとして、これらの情報を成田から発信していきます。成田の未来は、決して空港ではなく、地域に住む人々の心にかかっています。中島尚彦/ディレクター1957年生まれ。10代で米国にテニス留学。ウォートンスクール(MBA)を経て、フラー神学大学院卒業。不動産デベロッパーとしてロスアンジェルス近郊で活躍後、日本に帰国。1993年サウンドハウスを起業し、業界最大手に育成。ハウスホールディングス代表、NCJ編集長を務める傍ら、古代史ファンに人気の高いwww.historyjp.comサイトをライフワークとする。-3-