ブックタイトルvol_159
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vol. 159んでいると推定されます。高知県の太平洋岸には室戸岬があり、古代の海洋航海において、大切な旅の指標と用いられていました。その室戸岬から四国最東方の蒲生田岬を結ぶと、この線も坂田宮を通り抜けます。こうして海を航海する者でも陸地に辿り着く前に、どの方角に坂田宮が存在するか、海上から見極めることができたのです。更には諏訪大社前宮と宇佐神宮を結ぶレイラインも存在します。坂田宮はその中心線より3kmほどずれていますが、レイラインの距離が長いだけに、誤差の範疇と考えてよいでしょう。これらレイラインの検証から、坂田宮の存在意義について幾つかの重要な点を見出すことができます。まず、坂田宮は日本列島最高峰の富士山と同緯度であることから、富士山との関係が重要視されていたことに注目です。最高峰であるだけに、富士山に結び付けられるということは、坂田宮が神に最も近い神聖な山を常に思い起こすことのできる聖地として、大切に考えられていたことを意味しています。次に、日向と剣山を結ぶレイライン上に坂田宮が並ぶということは、この元伊勢の御巡幸地が天孫降臨を象徴する聖地である日向と、剣に象徴される聖山である剣山、双方と深く結び付いていることを意味します。元伊勢の御巡幸地の中には、剣山とレイライン上で結び付く聖地が坂田宮以外にも多数存在することから、当時、剣山がにわかに脚光を浴びるようになったことがわかります。それまでレイラインの指標としては用いられなかった剣山という四国の聖山が、突如として、元伊勢の御巡幸が始まったことを機に、レイラインの指標として頻繁元伊勢御巡幸地のレイライン全体図-笠縫邑から坂田宮まで-海神神社ヒラバイ山沖ノ島中津宮宗像大社(辺津宮)宇佐神宮高千穂に用いられ、元伊勢の大半と紐付けられたのです。元伊勢御巡幸の計画の背景には、剣山の存在が意図的に秘められていた可能性を、レイラインの実態から理解することができます。坂田宮のレイラインは富士山と剣山を含み、九州の宮崎、日向の地も通り抜けます。天孫降臨の地として知られる日向と、剣山、富士山が交差し、結び付けられるということは、坂田宮が天皇家の歴史と深く結び付いているだけでなく、元伊勢の御巡幸に伴う神宝とも深く関わっていたことを意味しています。そして坂田宮を含め、これまで検証した元伊勢御巡幸の多くが、何故かしら四国剣山とレイライン上で紐付けられていたのです。そこに何かしら、元伊勢の本当の意味が隠されていたのではないでしょうか。そして、元伊勢の背景に潜む構想を後世に知らしめるべく、立地条件の極めて悪い琵琶湖東岸の湿地帯の真ん中に、坂日向至那覇八雲山出雲大社石鎚山伊勢神社剣山室戸岬田宮は堂々と建立されたのです。坂田宮は正に、日本列島の地の力を受けるべく、複数の重要レイラインが交差する場所に建立されました。それは古代の民が後世にメッセージを残す手段の一つでもあり、今、その謎が紐解かれようとしています。レイラインが示唆する古代の謎伊弉諾神宮神籬石諭鶴羽山日峯山三輪山を基点として始まった御巡幸について、これまで笠縫邑から坂田宮までの13か所の元伊勢が、如何にしてレイラインの構想をベースにピンポイントで見出されたか、その手法と考え方について解説してきました。坂田宮から先の御巡幸は、琵琶湖から三重県まで一気に南下し、最終的に伊勢神宮内宮まで向かうことになります。この時点で、これまでのレイライン分析を振り返り、その全体像を見極めて方向性を今一度確かめるため、それら全部のレイラインをひとつの地図に真名井神社吉佐宮(籠神社)三方五湖六甲山摩耶山蒲生田岬奈久佐浜宮(日前神宮)至八戸琵琶湖最南端熱田神宮(石山寺)若宮神社石檜篠上石宝殿原畑神神神宮社社蛭子神社二上山斎宮神島三輪山長谷寺伊勢神宮阿紀神社伊雑宮紀伊大島神倉山坂田宮諏訪大社(上社本宮)守屋山まとめてみました。そうすることにより、列島内のどの指標が重要視されたかが一目でわかり、その理由を考察することができます。元伊勢のレイライン分析はまだ折り返し地点であるため、あくまで目安として、およその方向性を見極めてみましょう。全体図を見ると、結果は一目瞭然です。まず、御巡幸地は三輪山周辺に複数、固まって存在していたことから、当然ながら、レイラインが交差する中心点は、三輪山周辺に集まっていることがわかります。注目すべきは東の諏訪大社と、西の剣山です。諏訪大社は古代より剣の神宝に関する伝承が多く、日本列島の中でも最も古い集落が形成された古代集落の最大拠点です。そして西方の剣山は、元伊勢の御巡幸を機に不思議とレイライン上に頻繁に登場するようになったことから、そこに何かしらの意図が秘められていると想定される特別な指標で諏訪大社前宮本殿富士山香取神宮す。何故、剣山が指標として選ばれ、何故、多くのレイラインが意図的に剣山を通るように引かれて、その線上に元伊勢の御巡幸地が見出されたか、その意図を見極めることが大事です。坂田宮で2年滞在した後、伊勢に向けて南下した倭姫命の御一行は、その後も剣山に注視しながら御巡幸地を渡り巡り、最終的に伊勢神宮に辿り着きます。1世紀近くもかけて訪ね歩いたこれら御巡幸地の全てが、レイライン上で日本列島の大切な聖地と結び付いていたのです。その事実は地図を一目見るだけで、理解することができます。レイラインの分析から浮かび上がってくる元伊勢御巡幸の目的とは、神宝と剣山を結び付けることであり、其れを後世に知らしめることではなかったのでしょうか。(文・中島尚彦)引き続き、他の元伊勢御巡幸地のレイラインについても、http://www.historyjp.com/で紹介しています。是非、ご覧下さい。カリフォルニアのおいしい水アクアヴィル2ケース※税・送料込フィットネスハウス2ケースセット!計48本?携帯でのご注文はこちらTEL500mlボトル24本入1,858円※一部離島を除く0476-89-3111天然温泉の配膳スタッフ募集[業務]静かな温泉施設内、レストランの配膳業務[資格]車通勤可(大駐車場完備)、未経験者も歓迎[時間]9:30?21:30、1日3時間以上で応相談土日祝日できる方、主婦・学生歓迎[給与]時給900円※正社員も同時募集中[待遇]社保完備、従業員家族を当館へ無料優待[応募]下記へ電話連絡の上、履歴書を持参ください同時募集中《フロント受付》温泉施設の受付にてお客様のご案内《クリーンスタッフ》施設内の清掃、アメニティの補充《すし・和食調理》レストランでの調理(経験者のみ)詳しくはお気軽にお問い合わせください。0476-28-8111お問合せ〒286-0841千葉県成田市大竹1630 e-mail:info@yamatonoyu.com(担当:採用係)WEBサイト案内日本シティジャーナルをご覧いただきありがとうございます。本紙のバックナンバーはWEBサイトにてすべてご覧頂けます。連載中の歴史に関するコラムは最新情報に随時更新してスペシャルサイト「日本とユダヤのハーモニー」にまとめてあります。ご意見・ご要望等をお待ちしております、FAXやホームページからお寄せ下さい。日本シティジャーナル:http://www.nihoncity.com/日本とユダヤのハーモニー:http://www.historyjp.com/編集後記-3-2015年が幕を開けました。アベノミクス効果も影を潜め、GDPもマイナス成長、原油安を機に物価もコントロールが難しくなり、円安効果で中小企業の多くが打撃を受け、一般市民の懐も寂しくなりそうなニュースが気になる年明けです。それでも日本は住めば都。やはり世界で一番、幸せな国ではないでしょうか。海、山、川、陸の幸に恵まれ、美味しいものが盛りだくさん。こんなにも平和な国は、世界どこを見ても例がないでしょう。新しい年は、感謝の気持ちからスタートしたいものです。NCJ編集長中島尚彦1957年東京生まれ。14歳で米国に単身テニス留学。ウォートンビジネススクール卒業後、ロスアンジェルスにて不動産デベロッパーとして起業、ビジネス最前線で活躍する。1990年に帰国後、成田にサウンドハウスを立ち上げる。現在ハウスホールディングス代表、日本シティジャーナル編集長を兼務。趣味はアイスホッケーと読書、ここ数年は「日本とユダヤのハーモニー」の執筆に勤しむ。