ブックタイトル日本シティジャーナル vol.175

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概要

日本シティジャーナル vol.175

vol. 175て、その名を連ねています。俗に言う難関校のトップリーグに属しているだけに、学校側が公表するミッションも、シンプルかつ大胆です。「私たちのミッションは普通ではない!人間性と目的意識をもって行動する力をみんなが持つことだ。」この考えは高校生活だけでなく、大学、そして社会人になってからも通用するものとして謳われています。そのため、「学ぶことの喜びを教える」ことに注力し、カリキュラムは高校でありながら、大学と同等レベルの努力が求められるCollege ModelAcademic Programが採用されています。簡単に言えば、学校の授業が終わってから、日々のスポーツ活動に参加し、それから夕食をとって寝るまでの間、各自が日々の宿題に3時間かけて勉強することが求められているのです。よって、毎日、長時間勉強することに慣れていない生徒は、入学直後から脱落してしまい、途中でやむを得ず退学する生徒も出るほど、その内容は厳しいものとなっています。生徒は全員、194にわたる教科からガイドラインに従って、自らが勉強したい科目を選択し、学期ごとに3教科、1年2学期を通して年間6教科を取ります。各授業の平均人数は11名と大変少なく、この少人数制を実現することにより、先生と生徒のコミュニケーションをより密に取ることができるようになっています。また、1日の授業が終わった後は、全員、スポーツ関連の部活に参加し、生徒の希望によってはアート、課外活動などの参加も許され、これらの部活を通して、スキルと自信、そしてコミュニケーション・スキルの重要性などを学んでいくことになります。こうして3年間の高校生生活を、クラスメートと共同生活を送りながら、みっちりと勉強にも打ち込んでいく訳ですから、卒業時には大学に進学し、勉学に励む基礎がしっかりとできるようになっていても不思議ではありません。それだけの要求や精神的プレッシャーに耐え得る生徒を選りすぐるために、面接や試験を行ってきていることから、実際に脱落して中途退学する生徒の数は、それほど多くないようです。いずれにしても、素晴らしい施設に恵まれ、多くの経験豊かな教師のサポートを日々、身近に受けることができるだけでなく、大勢の友達にも囲まれながら高校生活を送れる訳ですから、羨ましい限りです。筆者も人生をもう一度やり直すことが可能ならば、NMHのような学校でスポーツを満喫しながら、勉学に励んでみたいものです。現代の若者に相応しい教育の在り方前述のように、海を眺めながら、時間をふと忘れてしまうような小豆島での体験は、自然の恵みに満ちた、心休まる素晴らしいものでした。島国での素朴な生活に、一時感動を覚えたと思いきや、その1週間後には、物質文明の象徴とも言えるアメリカへと旅立ち、マサチューセッツ州にある著名受験校にて、究極の学校施設の在り方を見せつけられることになりました。それもまた感動的であり、子供達が好きなことを自由に何でも学ぶことができるキャンパスの素晴らしさは、言葉で言い尽くせません。そんな時、ふと、近代的な設備など皆無に等しい小豆島高校で、野球に打ち込む青年たちの姿が思い起こされました。例え運動施設はさほど整えられていなくても、自然の恵みに支えられるだけで、若者は大地を駆け回り、野球に打ち込むことができます。ひたすら甲子園に出場することを夢見て頑張る若者の姿は、時には美しく、感動を与えてくれます。同様の環境下にある高校は、全国各地に多くあることでしょう。そして地方の高校からも多くの優れた野球選手がドラフト会議で指名を受けてプロ野球選手になり、時には大リーグ級のスター選手が誕生することもあります。確かにアメリカの学校施設は素晴らしく、スポーツに打ち込む若者も多く、海の向こうからも多くのプロ野球選手が輩出されています。素晴らしい環境に恵まれていることは、大いに結構なことです。しかしながら日米野球を見ても分かるとおり、今日では投手、バッター、野手共々、日米がほぼ同じレベルで競い合っているところを見ると、例え練習環境はアメリカのように恵まれていなくても、若者が真剣に取り組むならば、世界に通用するスポーツ選手に育つことが可能であることがわかります。フィギュアスケートをとってみても然りです。アメリカの著名高校はNMHのようにアイススケートリンクの施設を校内に保有しています。学校の周辺にもスケートリンクは各地に建てられており、コーチ陣の層も厚いことから、いつでも練習する環境が整っています。その恵まれた環境とは異なり、日本ではスケートリンクの数が大変少なく、羽生選手ら多くのスケーターが声を大にして、スケートリンクの増設をお願いしているところです。それでも日本のスケート熱は収まるところを知らず、フィギュアスケートの層は今では世界で一番厚いだけでなく、実際に多くの世界トップレベルのスケーターが日本から輩出されるまでになりました。スケートリンクに恵まれた環境にあるアメリカよりも、練習する場所と時間が限定されている日本の方が、何故かしら実力が上になったのです。その理由は、まさにリンクが足りないことに起因するハングリー精神から生まれるスケートに対する強い情熱と、ひたむきな練習に尽きるのではないでしょうか。日本では、スケートが練習できるリンクタイムが限られていることからいったん、リンクに足をのせると、その時間を十二分に活用して必死になって練習し、オフリンクでも様々なトレーニングをします。また、練習するためにはどんな遠いところでも時間をかけて出向き、朝の4時でも夜中の11時でも、親に付き添われながら時間に関係なく練習している子供達の姿を見ることも稀ではありません。それ故、スポーツにかける情熱という点においては、むしろ施設に恵まれていない日本の若者自由に利用できる本格的なフィットネスセンターの方に分があるようにも思えるのです。多くの近代的な施設に恵まれ、猛烈な勉強というハードルを乗り越え、さらに自分の好きなスポーツを選りすぐってスキルを極めながらエリートへの道を歩むアメリカの全寮制高校における学生生活は、一見、格好良く聞こえます。しかしながら、物質に恵まれるばかり、すべてが当たり前に捉えられ、感謝の気持ちを忘れがちになっているようにも思えます。ましてや心が病んでいる昨今の社会情勢を振り返ると、エリートを目指してひたすら勉学とスポーツに励むことが、高校生活の在り方として本当に相応しいかどうかも疑問です。最高の施設は何でもあって当たり前という環境下で、やりたいことを自由に思う存分学べることは素晴らしいことですが、例え施設は劣っていたとしても、人との心のつながりを大事にしながら今、できることに一生懸命チャレンジしていくことの大切さを学ぶことの方が、子供達の教育にとってより重要なのかもしれないと、ふと考えるこの頃です。若者たちの心が、美しい日本の自然によって癒され、一人ひとりが本当に大切なものに目をとめて、心豊かな10代の学生生活を満喫することを願ってやみません。(文・中島尚彦)カリフォルニアのおいしい水アクアヴィル2ケースセット!(1ケース:5 0 0 ml PE Tボトル×24本)ご注文は、お電話またはWEBサイトへ!フィットネスハウス?0476-89-3111アクアヴィル計48本1,760送料(税込)無料円http://www.fitnesshouse.co.jpお気軽にお問い合わせください調理スタッフ正社員募集[業務]天然温泉施設内レストラン調理スタッフ[資格]実務経験者優遇[時間]9:00~22:00(シフト制)[休日]4週6休(シフト制)有給あり[給与]月給20万円?30万円[待遇]駐車場あり、家族を当館へ無料優待[応募]下記へ電話連絡の上、履歴書を持参お問〒286-0841千葉県成田市大竹1630合合せ0476-89-1777せ0476-89-1777e-mail:info@yamatonoyu.com(担当:採用係)正社員・パート募集1通販事務スタッフパお客様からの電話・メール等による注文や問い合わせに対応。タイピングスキル必須。正月給20万円?2物流倉庫管理・ドライバー最新鋭の設備が整った物流倉庫にて、入出荷管理業務を行います。大型免許取得者優遇。3技術スタッフ正月給20万円?音響機器・楽器・照明機器の修理メンテナンス。家電製品をはじめ弱電機器関連の修理実務経験者。4社員食堂の調理スタッフパ社員食堂内での調理、配膳、食器洗浄、清掃など。飲食店調理経験者優遇。5守衛・清掃スタッフ福利厚生も充実13平日9:00~19:00/土曜11:00~17:0 0 2平日・土曜7:00~18:0 0左記は一例、担当部署・業務により勤務時間は異なります。4平日9:00~16:0 0 5平日・土曜6:00~21:00(シフト制)[休日:日祝日、隔週土曜]パートは週4日以上、1日4時間~応相談国内最大規模の楽器・音響機器ネット通販会社お問〒286-0825千葉県成田市新泉14-3パ時給1,050円正月給20万円?時給1,100円時給1,050円会社の正門受付、監視、構内巡回、施錠、及び敷地内の清掃業務を行います。未経験者歓迎。[待遇]社保完備、年2回賞与、駐車場完備、社員食堂ほか[応募]履歴書(写貼、メールアドレス記載)を郵送又はメールにて送付。e-mail:info@soundhouse.co.jp(担当:採用係)WEBサイト案内日本シティジャーナルをご覧いただきありがとうございます。本紙のバックナンバーはWEBサイトにてすべてご覧頂けます。連載中の歴史に関するコラムは最新情報に随時更新してスペシャルサイト「日本とユダヤのハーモニー」にまとめてあります。ご意見・ご要望等をお待ちしております、FAXやホームページからお寄せ下さい。日本シティジャーナル:http://www.nihoncity.com/日本とユダヤのハーモニー:http://www.historyjp.com/編集後記-3-昨今のニュースは殺人事件があまりに多く、聞くことさえも嫌になってしまうことがあります。生命の大切さを忘れ、人の命を奪うという暴挙は決して許すべきことではありません。これらの凶悪な事件からわかることは、現代社会において多くの人々の心が病んでいるということです。何が人々を犯罪に駆り立ててしまうのでしょうか。特に若者の犯罪には心が痛みます。それを防ぐことはできなかったのでしょうか?素朴な昔の時代の方が犯罪も少なく、みんながもっと幸せではなかったかと、ふと、昔が恋しくなるのは自分だけでしょうか。NCJ編集長中島尚彦1957年東京生まれ。14歳で米国に単身テニス留学。ウォートンビジネススクール卒業後、ロスアンジェルスにて不動産デベロッパーとして起業、ビジネス最前線で活躍する。1990年に帰国後、成田にサウンドハウスを立ち上げる。現在ハウスホールディングス代表、日本シティジャーナル編集長を兼務。趣味はアイスホッケーと読書、ここ数年は「日本とユダヤのハーモニー」の執筆に勤しむ。