ブックタイトル日本シティジャーナル vol.187
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日本シティジャーナル vol.187
2018年(平成30年)4月28日発行第187刊毎月第3土曜日発行購読無料日本シティジャーナルvol. 187Nihon City Journal発行:サウンドハウス〒286-0825千葉県成田市新泉14-3TEL 0476-89-2333 FAX 0476-89-2334[平日]10:00? 18:00[土曜]12:00? 17:00http://www.nihoncity.com成田市、佐倉市、印西市、富里市、香取市、山武市、船橋市千葉市(花見川区、美浜区)、習志野市、八千代市、四街道市酒々井町、栄町、小林、安食、多古町、横芝光町、芝山町、神崎町発行部数:500,000部テルアビブ諸事情‐ライブハウスが熱い!リゾート化された巨大ツーリストタウンには音楽がいっぱい!アメリカと連合軍がシリアを空爆し、100発以上のミサイルを撃ち込んだ当日、アメリカと友好関係にあるイスラエルにも緊張が走りました。時を同じく、ドイツから帰国する途中にイスラNCJ109日本とユダヤのハーモニーから続くエルに立ち寄ることにしていま東アジア史を塗り替イスラエルでレンタカーをえたイスラエル借りる!民族大移動の潮流した。30年ぶりに首都エルサレムを訪ね、聖地の空気を肌に感じながら、以前は行くことができなかったテルアビブに足を運び、昼はイスラエルの国立大学の教授と面談をし、夜はテルアビブのライブハウスを視察しようと考えていたのです。もしかして戦時体制に入ってしまうのか、とも思える空爆のニュースにちょっとした不安を覚えました。以前イスラエルを訪れた時は、入国する際に厳重なチェックを受けました。あれやこれやと尋問攻めにあい、ボディーチェックにも時間がかかったことから、今回もさぞかし厳しい対応になると覚悟していました。ところが空港に到着してみると、びっくり!厳しい入国審査があると思いきや、アメリカがシリアを空爆した直後だというのに審査場には小ぶりなブースがあるだけで、個人的に質問をされるだけで誰もがほぼ、簡単に通り抜けることができました。そして30年前のテルアビブ空港とは様変わりし、新設のベン・ガーオン空港は巨大な国際空港に生まれ変わっていたのです。海外からのツーリストに開かれたイスラエルというイメージは想定外でした。それで治安を保つことができれば、言うことありません!残る心配は天候です。つい数日前までは大雨の連続と聞いていたので、あらゆる状況を覚悟していました。ところが、イスラエルに到着してみると、なんと、雲一つない青空が広がっているではありませんか!しかも4月だといテルアビブの地中海沿い大通りうのに27度の夏日であり、周りを見渡すと、多くの方がTシャツ1枚に短パン、サンダルの姿です。晴れ男として知られる筆者ではありますが、イスラエルでも連日、見事な快晴に恵まれたのです。初日のホテルのみTel Avivのシェラトンホテルを予約したこと以外、イスラエルに到着するまで、まったく旅の準備をしていませんでした。空港に到着してからタクシーでテルアビブまで向かい、それから色々と考えようと思っていたのです。実際、新空港の場所さえも確認していませんでした。空港の案内所にて、テルアビブからシェラトンホテルまでのタクシー料金を聞き、イスラエルの通貨で130シェケルをUSドルに換算してもらうと、40数ドルになるということでした。5000円もかかるのか、とその時初めて、空港からテルアビブまでの距離がかなりあることを知りました。実際、直線距離ではテルアビブの中心街、地中海の海近くまでは15km程あり、道路上の距離は20kmを超えている訳ですから、5000円という価格も納得できました。実は30年ほど前、初めてイスラエルを訪れた際にはレンタカーを借り、エルサレムや死海まで自分で運転ながら、気ままにあちこちに出向きました。よってイスラエルの交通事情は知らない訳ではありませんでした。そこで急遽、プランを変更してレンタカーを借りることに決定!ベン・ガーオン空港は巨大化し、レンタカーの受付はすべて空港の2階カウンターにまとまっていました。幸いにも米系のEnterpriseのメンバーでもあったことから、気軽に英語で話かけて「予約がないのですが…」と聞いてみると、大きいフルサイズの車が1台だけ残っているとのこと。早速その車を借り、自ら運転してテルアビブまで行くことにしました。驚きました!アメリカではJFKニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルスなど、大都市ならおよそどこでも運転慣れしている筆者ですが、イスラエルのベン・ガーオン空港からテルアビブまでの道のりは、一瞬ここはアメリカか?と思えるほど、すべてがアメリカ化されていたのです。道路の幅もアメリカ並みに広く、その造り、そして標識の色、大きさ、文字の綴り方など、まさに米系の設計者が描いたものに違いなく見えました。空港からテルアビブをつなぐ高速道路は無料であり、少なくとも片側4車線あることから、とても快適に運転できます。そしてスマホの地図で目的地を検索した後、ナビ通りに運転して20分もすると、地中海沿いのシェラトンホテルに到着しました。まだ周囲は明るく、爽やかな青空と美しい地中海の光景、そしてインターナショナルな巨大リゾート地が、目の前に飛び込んできました。若者の街、テルアビブは夜が旬!初めて見るテルアビブの街は一言で、巨大なサンタモニカという最終編印象でした。ロサンゼルスの海岸沿いの街、サンタモニカは延々と続く広い砂浜と、サイクリングコース、ピアにある遊園地、そして海岸沿いの様々なローカルショップやレストランが有名です。テルアビブはそのサンタモニカを更に巨大化した街の様相を呈していたのです。砂浜も広く美しく、あちこちにビーチバレーボール用のコートや公園が造成されています。特筆すべきは野外ウェイト・トレーニング用の施設が砂浜に2か所設置されていたことです。フィットネス好きや、ボディービルダーにとっては最高の環境です。また、見晴らし台も道路沿いに何か所も設置され、緩やかな高台をウッドデッキにして、庶民の憩いの場となっています。道路沿いには5mから10mほどの幅がある散歩道が設けられ、犬と散歩している人も多く、イスラエル人は犬好きであることがわかります!子供と一緒の家族も多数見受けられましたが、やはり、若い人が圧倒的に多いようです。また、ランナーも散歩道のあちらこちらを走り抜けています。無論、デートをしているカップルの姿も多く、何でも自由な雰囲気-1-がテルアビブにはあります。気温も27度という夏日であり、みなPart.IIさん、短パンやサンダルの軽装です。もしかするとテルアビブという土地柄、半数近くの人々は旅行者なのかもしれません。海岸沿いにはホテルやレストラン、ショッピング街が並び、まさに巨大サンタモニカと思えるほど、その様相はアメリカ風そのものです。さらには大きなヨットハーバーまであり、多くのプレジャーボートが停留していました。それにしても、中近東の一角であるテルアビブがここまで開かれている様相は、当初、想定していませんでした。それだけイスラエルが進化してきた証とも言えます。若者の街、海外ツーリストの街、そして巨大なビーチリゾートタウンがテルアビブなのです。初めて出かける夜のライブハウス巡りに、期待が弾みます。アットホームなL evotin7テルアビブに来てわかったことは、とにかく夜が遅いことです。何しろまず、夕食をとる時間が遅いのです。6時から食べる人は少数派であり、8時や9時が当たり前の社会になっています。よって、ライブハウスもおよそ人が集まるのは、早くても10時くらいからであり、夜半過ぎに活況になるのが、テルアビブ流です。初日、そうとは知らず、夜の9時過ぎにライブハウスツアーをスタートしました。まず最初に訪れたのが、地下1FにあるLevotin7です。道路沿いのレストランと一体で経営しており、多くの若者が食事を楽しんでいました。そのレストランの真下がライブハウスの会場です。様々なポスターに飾られた階段を下りていくと、若い女性が一人、カウンターに座っていました。千円少々の入場用を支払って中に入ってみると、その日はアコースティックのトリオということで、3人が演奏していました。トークはすべてヘブライ語のため理解できませんでしたが、歌はすべて英語のフォークソングでした。ベースはエレキだけでなくウッドベースも使用し、AmpegのキャビネットにGallian Cruegerのヘッドがのせられていました。卓はMIDAS製、モニタースピーカーはJBLを採用し、一流品が勢揃いです。地下にある150名程度のキャパのライブハウスとしては、東京にある典型的なライブハウスとほぼ同レベルの機材立見で観衆があふれるPasazを装備しています。しかも地下でありながら、そこにグランドピアノが置いてあるのには驚きました。地下のライブハウスで、グランドピアノは見たことがありません。どのように持ち込んだのでしょうか。地下で組み立てたのでしょうか。数曲楽しんだあと、受付のスタッフに挨拶をして、次のライブハウスを目指しました。人気のパブ系ライブハウスYeoshua次はLevotin7から20分程のYe o s h u a(イェオシュア)と呼ばれるパブ系のライブハウスです。歩道沿いにはドリンク用の席が設けられ、入りやすい雰囲気です。日曜の夜ですが、バーカウンター周りは人が一杯です。50坪ほどのスペースの中には不思議にも、ビリヤードのテーブルを飲み物置き場に改造したテーブルがありました。その正面には、およそ4m四方の小ステージがあります。ライブハウスというよりも、バーに付随する小ライブスペースと呼んだ方が正しいのかもしれません。今回はドラム、キーボード、アコギにエレキ、という4ピースの編成です。ここでも歌われる曲は、およそ米系のポップ系ミュージックであり、時折、客が飛び入りで演奏することも許されています。やはりイスラエルでは、米系の音楽が若者にとっては主流なのでしょう。ビールやワインを飲みながら、友人達とがやがやと騒ぎ、ライブ演奏をBGMとして聞き入るには絶好の場所のように思えました。究極の地下ライブPasaz時差ぼけもあり、夜も更けてきたことから最初の晩はあと、もう一軒だけ回ろうと訪ねたのがPasazです。それが最強のライブになるとは想像もしていませんでした。事前にホームページを見て、ジミ・ヘンドリックスのコピーバンドとして地元では絶大な人気を誇るVoodoo Loveという有名なバンドが登場するということで、とても楽しみにしていた場所です。店の前は、ちょっと怖い雰囲気です。というのも道路際には