ブックタイトル日本シティジャーナル vol.190
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日本シティジャーナル vol.190
2018年(平成30年)8月26日発行第190刊毎月第3土曜日発行購読無料日本シティジャーナルvol. 190Nihon City Journal発行:サウンドハウス〒286-0825千葉県成田市新泉14-3TEL 0476-89-2333 FAX 0476-89-2334[平日]10:00? 18:00[土曜]12:00? 17:00http://www.nihoncity.com成田市、佐倉市、印西市、富里市、香取市、山武市、八街市、匝瑳市、四街道市、東金市、銚子市、旭市、栄町、東庄町、神崎町、酒々井町、多古町、横芝光町、芝山町、九十九里町、稲敷市、龍ケ崎市、河内町発行部数:300,000部クスコのインカ遺跡を1日で駆け巡る!世界遺産にも登録された魅力的なインカ帝国の遺構憧れの美しい街、クスコに到着してホテルにチェックインするも、飛行機の中に眼鏡を置き忘れてしまったのが運のつき。空港までレンタルのスクーターで行くことになり、3時間半も見知らNCJ109日本とユダヤのハーモニーから続くぬ夜の市街を散々迷い続けなが切の観光タクシーは1日$270東アジア史を塗り替えたイスラエル民族大移動の潮流らスクーターで走り続けるというクスコの洗礼を浴びた後、JWマリオットホテルに戻ってきた時はすでに夜の10時近くになっていました。既に体は冷え切り、頭は軽い高山病のようにボーッとしていたことから、ベッドで横たわり、ふと、気が付くと、夜が明けていました。朝、目覚めると、何と、割れるような頭痛がするではないですか。明らかに、高山病に関連する気圧の問題が原因であることは、すぐにわかりました。そこで、携帯している常備薬の鎮痛剤を飲み、やがて痛みはだんだんとおさまってはきたのですが、気圧のせいでしょうか、目は多少かすんだままであり、本を読もとうしても焦点がうまく定まらず、字がぼやけて見えます。それでも1日だけしかクスコ周辺のインカ遺跡を観光する時間はないことから、すぐに出発の準備をしました。クスコの観光プランは当日に最終決定!当初のプランでは、クスコに夕方到着した翌日は、自分一人でクスコ周辺のインカ遺跡をツアーガイドなしで見て回ることになっていました。そして翌々日にサクサイワマンの広大な敷地に広がる巨石群は夕方までにマチュピチュへ行く電車の始発駅となるオリャンタイタンボへ貸し切りのタクシーで向かい、その途中で、セイクレッドバレーに散在するインカ遺跡を見学することを計画しました。貸かかり、それがグループツアーに参加することで$70になるとのことでした。既にマチュピチュのホテルからは貸切タクシーのコストが$220と聞いていたことから、即決で旅の3日目は、そのタクシーを使うことに決めました。いずれの日も分単位で移動しなければ、数々の遺跡を見ることができないことから、コンシェルジュとの打ち合わせが重要となりました。それにしても、1日しかクスコ周辺の遺跡を見る時間がないというプランは変わらず、どうやって全部の遺跡を見ることができるのか、不安が残ります。J Wマリオットホテルのコンシェルジュから言われたことは、クスコ周辺の遺跡については距離も近いことから、行先を決めてタクシーで行くか、もしくは1日がかりのグループツアーを使うのが良いということでした。クスコ周辺の遺跡ツアーには、タクシーを使って巡ることが普通のようです。しかしながら地図を見る限り、クスコ周辺の遺跡までの距離は市街から半径5~6 km圏内にあり、さほど遠くはないように思えたことから、当初はジョギングも兼ねて自分の足で走って回り、見学することを考えていたました。しかしながらクスコに到着後、近辺の道路事情を目の当たりにしてからは考えが一変!街中は渋滞が多く、道路も埃がたちあがり、坂道が多く、しかも高地ということで軽い高山病にかかっているような体調を否めず、走って回るのは断念しました。そこで思い浮かんだのが、例のスクーターです!しかも何時間もかけて既に街中を行ったり来たりしたことから、一夜あけて改めてクスコの地図を見ると、不思議と地理感に自信が持てるようになっていたのです。時間を節約しなければならなかったこともあり、もはや躊躇することはありませんでした。クスコ周辺の遺跡へは、再び自らスクーターを運転することに決めました。遺跡観光に向けていざ、出発する間際、ホテルのロビーを出て空を眺めると、何と雨季にも関わらず天気は快晴であり、青空が広がっていたのです。絶好の天候にめぐまれ、これはラッキー!憧れの最終編クスコツアーのはじまりです。クスコの街には観光スポットが一杯!インカ帝国の首都であっただけに、クスコの街中には著名なインカ遺跡がいくつも存在します。そこでホテルから徒歩で行くことのできる市内の遺跡をさっと巡り歩いた後、スクーターでクスコ周辺の遺跡を訪ねることにしました。まず、J Wマリオットホテルから100mも離れてないPart.IIところにある「カサ・コンチャ」(Museo Casa Concha)博物館に行ってみました。しかし、どう見てもオープンしている雰囲気ではなく、ゲートは閉まったままです。この博物館にはマチュピチュの発見に関する資料が展示されているとのことで期待していたのですが、調べてみるとペルーの博物館系は、日曜が定休日なのです!日本と違い、日曜は教会に行ってお休みをするという文化なのでしょうか。せっかくの日曜日でしたが、早速、プラン変更を余儀なくされました。次に、「1 2角の石」へと足を運びました。ここもホテルから150mほどの距離であり、石畳みの道を歩くと、すぐに人だかりが見えてきました。インカ帝国時代の石造技術の素晴らしさを目の当たりにできる石垣は、大小様々な石が見事に12角に切り出され、ぴたりと噛み合うように隙間なく組み立てられています。「12角の石」には手をかざすだけで太陽のエネルギーを得ることができるという伝承もあることから、パワースポットとしても名高く、多くの人が石壁の傍らにたたずみ、手をかざしたり触ったりしています。近郊には14角の石もあり、ツーリストの目を楽しませてくれます。インカ石造技術の集大成「12角の石」そこから歩いて5分くらいすると、「インカ博物館」(M u s e oInka)があります。案の定、ここも日曜日は閉館ということで通り過ぎ、真正面に広がるアルマス広場(Plaza de Amas)へと進みました。ここがクスコの中心地となる公園であり、今日ではアーケードやレストランが並び、庶民のくつろぎの場として多くの観光客が訪れます。広場の中央にはインカ帝国の国王を記念した黄金像や噴水があり、周囲にはインカ時代の建物の壁も残されています。アルマス広場はインカ時代においても中心的な位置づけにありました。この広場は古くはワカイパタと呼ばれ、インカ時代ではビラコチャ神殿が存在し、そこで様々な宗教的儀式やセレモニーが執り行われ、時には神へ生贄が捧げられていたようです。その後、スペインによる植民地支配下において、16世紀にはアルマス広場という名称に変えられ、神殿にとって代わり、広場の北側にはクスコ大聖堂(Catedral delCuzco)と呼ばれるカテドラルが建造されました。中世を代表する教会建築のデザインを誇るカテドラルは大聖堂と言われるだけあって荘厳であり、今日までアルマス広場の象徴的存在となっています。内装には300トンもの金塊が使われたとも言われていますが、そのコストを丸ごと転嫁し、貧しい子供たちや恵まれない人々のために用いたほうが、聖書の教えにもっと近づき神様が喜ばれたのではないかと、ふと、考えてしまいます。日曜日ということで、ちょうどミサが行われている時でもあり、多くの人が教会に出入りしていました。その後、博物館系が閉館しているということで市街ツアーの予定が大幅に狂ったことから、とりあえずあてもなく、クスコ歴史博物館(Museo HistoricoRegional)の前まで歩いて行くと、幸運にもオープンしていることから入館しようとすると、何とチケットがなければ入ることができず、しかもその場で購入ができないというのです。クスコでは、市が発行している周遊チケットを指定のチケット売り場でしか購入できないということを初めて知りました。これがペルー式の錬金術なのでしょうか。仕方なくチケット売り場を探しに街中を歩き回ることにしました。やっとのことで探しあてたチケット売り場で聞いてみると、周遊券には4種類あることがわかりました。16か所全部の遺跡や博物館をみるフルチケットと、4~8か所を見ることができるものが3種類、合わせて4種類あります。部分的に観光するチケットは、「サクサイワマン」を含むクスコ周辺の施設4か所のチケット、クスコとセイクレッド・バレー(聖なる谷)の遺跡を中心とする8か所のチケット、そしてセイクレッド・バレー4施設からなクスコ市発行の周遊チケット-1-