ブックタイトル日本シティジャーナル vol.195

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日本シティジャーナル vol.195

vol. 195丹生都比売神社楼門場所は、辰砂を掘削する紀伊半島の丹生と、富士山、鹿島神宮の地の力と結び付いていただけでなく、そこから夏至の日が出る方角に三輪山を拝することができたのです。さらに、西日本最高峰の石鎚山と剣山を結ぶ線を東方に延長すると、若杉山遺跡にあたります。これは若杉山が剣山と関わりを持っていることを示唆しています。また、元伊勢御巡幸にも含まれた瀧原宮と伊勢神宮を結ぶ線は、山上ヶ岳と生石ヶ峰の頂上を通り、若杉山遺跡に当たります。これらレイラインの考察から、富士山、剣山、石鎚山、そして三輪山という日本屈指の霊峰と、伊勢神宮、鹿島神宮などいくつもの著名な社が結び付けられたレイラインが交差する場所に若杉山遺跡が存在することがわかります。若杉山遺跡の地は、山奥の中を何の考えもなく探し求めた結果、辰砂が出てくる場所が見つかった訳ではありませんでした。その場所は、古代聖地と霊峰、そして辰砂の象徴となる丹生都比売神社に結び付けられる場所を綿密に計算したうえで、ピンポイントに特定された場所だったのです。レイラインから見えてくる歴史の流れ今一度、歴史の流れを振り返ってみましょう。1世紀の初頭は前述したとおり、元伊勢の御巡幸が終焉し、伊勢神宮が建立された時代です。元伊勢の御巡幸は意外にも、神宝を守るだけでなく、後世にその秘蔵場所が四国の剣山であることを示唆するべく、迷路のように御巡幸地を転々と渡り巡ることでした。レイラインの考察から、すべての元伊勢と言われる御巡幸地が、四国の剣山に結び付いていることがわかりました。(本稿「日本のレイライン」、17-44章参照」)。一見信じがたい構想ですが、地図に線引きをして確認できるだけでなく、剣山に神宝が持ち運ばれたと想定することにより、歴史の辻褄が合います。元伊勢の御巡幸後、船舶で御一行を先導した海洋豪族の船木氏らは、伊勢より剣山へ向けて船旅を続けます。その途中、紀伊半島の西岸から吉野川を上り、上流にて辰砂を掘削し、丹生都比売神社が建立されました。その後、紀伊水道を徳島の方に渡り、那賀川から剣山へ向かって川の上流へと向かう途中、若杉山の地点を見出し、そこで掘削を行ったと考えられます。その場所が、今日の若杉山遺跡です。辰砂は造船を手掛ける海洋豪族にとっては不可欠な資源であったことから、大きな河川を上り下りしながら紀伊半島では丹生に、そして四国では若杉山にて辰砂の掘削が行われたと考えられます。その後、神宝は剣山周辺に運ばれたと考えられる2つの理由があります。まず、その後の船木氏の動向を追ってみましょう。船木氏は徳島を離れた後、船で淡路島へと向かい、島の北方に上陸した後、今日の淡路市舟木まで山を登り、そこに巨石を移動して祀ったのです。船木氏が河川から遠く離れた場所に自らの拠点を設け、巨石を祀るからには、それなりの重大な理由があったと考えられます。その場所は、三輪山や斎宮、長谷寺と同緯度にあることから「太陽の道」とも称され、今日、巨石を御神体とする石上神社があります。しかも石上神社は、剣山と伊弉諾神宮を結ぶ一直線上にあり、その延長線には摩耶山も並んでいたのです。石上神社の地が船木氏の拠点となり、その三輪山と剣山を結び付けるレイラインの交差点上にて巨石が祀られたことからして、元伊勢の御巡幸に続く神宝の旅が、剣山を最終地点として完結したものと考えられます。もう一つの理由が、元伊勢の時代からおよそ2世紀後に突如として台頭する邪馬台国の存在です。女王卑弥呼が神懸った背景には、神宝の存在があるのではないでしょうか。神宝のある所に信心深い人々が集まり、そこで祈りを捧げるうちに、霊力を付けたと想定されます。剣山に神宝が秘蔵されたとするならば、その山奥で卑弥呼が祈り、霊力を養ったと考えて何ら不思議はありません。よって、中国史書は、陸地から30日も歩かなければ到達しない奥地に邪馬台国があったと記載されています。そのような秘境は剣山しか存在しないでしょう。若杉山遺跡から辰砂が採れたことも、中国史書の記述と合致します。その河川の上流には剣山の存在がありました。若杉山遺跡のレイラインから、歴史の流れを見直す多くのヒントを見出すことができます。(文・中島尚彦)WEBサイト案内日本シティジャーナルをご覧いただきありがとうございます。本紙のバックナンバーはWEBサイトにてすべてご覧頂けます。連載中の歴史に関するコラムは最新情報に随時更新してスペシャルサイト「日本とユダヤのハーモニー」にまとめてあります。ご意見・ご要望等をお待ちしております、FAXやホームページからお寄せ下さい。日本シティジャーナル:http://www.nihoncity.com/日本とユダヤのハーモニー:http://www.historyjp.com/@ricknakajima www.facebook.com/ricknakajima www.instagram.com/kodaishi/編集後記3月1日、N H Kニュースで徳島の若杉山遺跡が報道され、発掘された遺物の年代が1~3世紀のものと確認されたことから、辰砂の坑道は日本最古のものということです。これまで遺跡の近くを何度も車で行き来しながら、その存在に気付けませんでした。報道の翌日、若杉山を訪ねてみたところ、想定外の規模にびっくり!整然と並ぶ段々の石積みは見事であり、山の中腹には発掘現場がありました。朝早く誰もいなかったことから一人で山の上方まで遺跡を隅々探索できたことに感謝です。NCJ編集長中島尚彦トリップアドバイザー2018年エクセレンス認証継続的に高評価の口コミを得た施設に贈られる国際的な認証です心身和らぐ愉楽のひと時寿司バー旬の美味しさ季節の贅沢しさ《季節のお薦め》鰹の刺身サユリの刺身各700円~3階ボディーケアーくつろぎの個室空間最上級の癒しをプライベート空間で体験できるリゾート風スパ?アロマテラピー……………30分4,500円?ボディセラピー………………30分3,200円?リフレクソロジー…………15分1,800円?フェイシャルセラピー…………30分4,000円1階1階フィットネス&プールLife Fitness製マシン12台、9mのプール運動を通じて身体と心をリフレッシュ?ジム…………1,000円?ジム+プール…2,000円?安食18成田安食バイパス上福田交差点坂田ヶ池公園★?我孫子方面案内看板●?安食松崎街道ファミリー●マート土屋交差点下総松崎JR成田線年中無休(全館禁煙)40818●イオン成田成田空港?●成田山新勝寺成田市街?成田方面?営業時間10:00-22:00千葉県成田市大竹1630(坂田ヶ池公園近く)0476-28-8111http:// www. yamatonoyu.com入館料[平日]800円[土日祝]1,000円小学生: 300円(大人同伴の場合)未就学児の入館はご遠慮ください-3-