ブックタイトル日本シティジャーナル vol.200
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日本シティジャーナル vol.200
vol. 200熊の恐怖に悩まされる草木で覆われた山道も見えませんでした。それでも、恐山山地の登山ルートにある大尽山の登頂に成功したことに、ひと際の感動を覚えました。大尽山の登頂には1時間40分かかりました。想定内のスピードで進んできたものの、疲労感もひどく、ましてやいつ、熊が現れるかもしれないと、ずっと緊張感を保ちながら山道を早足で進んできたことから、疲れは倍増です。それでも、もたもたしている場合ではありません。日没までに登山を完結しなければ、帰りの遊歩道上で熊に襲われてしまいかねないのです。熊に「とおりゃんせ」されたら、それこそまさに恐山地獄になってしまいます。問答無用で、すぐに下山を開始しました。倒木手前にはロープが張られ行き止まりに!夕暮れまで往復の登山を3時間で完結するためには、頂上で5分休憩したこともあり、残り1時間15分です。相変わらずの駆け足で下山を開始し、暗くなる前に、とにかく車まで戻るんだ、と自分に言い聞かせながら、徐々に重たくなってくる足をひたすら動かして進んでいきます。それにしても、帰りの下り道は、上りよりずっと楽になるはずなのですが、疲労困憊の最中、そうは問屋が卸しません。急斜面の下り坂は膝への負担が大きく、しかも一歩間違えれば足をくじいて動けなくなり、それこそ熊の餌食になってしまうのです。よって、注意深く足元を見ながら、駆け足で下山を続けることに集中しました。我慢のしどころです。そしてついに山道を下り終わり、湖畔の遊歩道にあたる分岐点まで戻ってきました。あともう2km、遊歩道を走り抜ければ車に到達できる地点にやっと辿り着いたのです!ところがそこから駐車場に向って湖畔沿いに走っていくと、夕暮れの5時近くなっているせいもあったのでしょうか。やはり湖畔にいた子熊がうろうろしているのです。しかも、その数がもっと増えているのです!彼らにとって夕暮れは遊び時なのでしょう。数匹単位で一緒に木に登ろうとしたりして、群がっているのです。「おお、こわ!!」これぞ正に恐山の真骨頂。そこで最後に熊の写真を撮ろうと、遊歩道で小休止し、カメラを取り出そうとしたのですが、そこで自分にゲキを飛ばしました。「熊の写真とるのと、命と、どちらが大事なのか!」そう思うと、「たらたらしてんじゃねー!」と、写真をあきらめ、そこから全速力で遊歩道を駆け抜けることにしました。夕暮れに熊の餌食になっては、様になりません!無数の子熊をしり目にして、ひたすら走ることだけに専念!そしてもはや体力の限界に達した夕方5時32分、遊歩道の入り口まで戻ることができました。往復3時間の山旅が完結しました。入山した時は気がつかなかったのですが、遊歩道の入口には、6本の丸太が立てられていたのです。その隙間は40cm少々しか空いていないため、かろうじてすり抜けられる程度の間隔です。これこそ、熊ブロックだったのです。熊が安易に遊歩道から駐車場に出てきて人を襲うことがないように、丸太で熊をブロックしていたのです。とすると、遊歩道の途中に貼られていたロープと赤テープも、熊が多数いるので通行禁止、ということだったのでしょうか?!そんなこととは知らず、よくぞ一人で頑張って、大尽山頂上制覇を達成したものです。しかし、生きて帰ってきたことができただけでも、自分をほめてよいのか、熊が群がる山の中に入山したことが、無謀なのか、複雑な思いにかられながら、恐山を後にしました。昨今、東北地方や北海道では熊の繁殖が問題になっており、人里に出てきては、畑を荒らしたり、家の中に入り込んだりするだけでなく、時には殺傷事件も起きています。そんな時だからこそ、無事下山できたものの、無謀な一人登山は慎まなければならないと、反省の念もしきりです。特に恐山は、多くの熊が生息しているだけに、命がけの登山となり、一歩道を誤れば、地獄に陥ってしまいます。しかも周辺の地面からは火山の水蒸気が至る所から噴出し、まさに生き地獄のような雰囲気を呈しています。そんな危険な山道だからこそ、恐山で熊に襲われるという事故が起こらないことを、ひたすら願うばかりです。恐るべし、恐山。。。(文・中島尚彦)WEBサイト案内日本シティジャーナルをご覧いただきありがとうございます。本紙のバックナンバーはWEBサイトにてすべてご覧頂けます。連載中の歴史に関するコラムは最新情報に随時更新してスペシャルサイト「日本とユダヤのハーモニー」にまとめてあります。ご意見・ご要望等をお待ちしております、FAXやホームページからお寄せ下さい。日本シティジャーナル:http://www.nihoncity.com/日本とユダヤのハーモニー:http://www.historyjp.com/@ricknakajima www.facebook.com/ricknakajima www.instagram.com/kodaishi/編集後記昨今の登山ブームの流れに加え、8月になると登山シーズンはピークを迎え、大勢の方が山の頂上を目指したことでしょう。今年は7月が雨ばかりだったので、待ってましたと言わんばかりに梅雨が明けた8月に登山した人も多かったのではないでしょうか。そこで今月は、究極のソロ登山体験ということで、日本三大霊場でもある青森県下北半島にある恐山での体験談を綴ってみました。やっぱり生きているって言うことは素晴らしいですね。NCJ編集長中島尚彦技へのこだわり、細やかなおもてなし極上の天然黒湯肌から感じる至福のとき秋刀魚の刺身シマアジの刺身〆サバ星の雫(握り八貫・他)...... . 1,200円澪つくし(ちらし寿司・他). 1,200円................800円~.............900円~..................................800円~本格江戸前寿司最上級のフィットネス施設?ジム……………1,000円?ジム+プール…2,000円トリップアドバイザーLife Fitness製マシン12台、9mのプールを利用した運動で心身をリフレッシュ?安食18成田安食バイパス上福田交差点坂田ヶ池公園★?我孫子方面案内看板●?安食松崎街道ファミリー●マート408土屋交差点下総松崎JR成田線18●イオン成田成田空港?●成田山新勝寺成田市街?成田方面?千葉県成田市大竹1630(坂田ヶ池公園近く)0476-28-8111http:// www. yamatonoyu.com年中無休・全館禁煙(料金は全て税込価格で掲載しています)営業時間入館料最上級の癒しをプライベート空間で体験できるスパ?アロマテラピー…………30分4,500円?リフレクソロジー………15分1,800円?ボディセラピー………30分3,200円?フェイシャルセラピー…30分4,000円年中無休10:00?22:00大人[平日]800円小学生300円[土日祝]1,000円(大人同伴の場合)※未就学児の入館はご遠慮頂いておりますワンドリンク無料券平日限定*本券を注文時に、ご提示くださいお食事をオーダーされた方、2名様まで(ビール・ハウスワイン・ソフトドリンク)有効期限: 2019年9月30日2018年エクセレンス認証入館料500円券平日限定800円→500円*本券を入館時に、ご提示ください*本券1枚で2名様まで利用できます有効期限: 2019年9月30日-3-