ブックタイトル日本シティジャーナル vol.206
- ページ
- 3/4
このページは 日本シティジャーナル vol.206 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 日本シティジャーナル vol.206 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
日本シティジャーナル vol.206
vol. 206い、バランスの良い報道内容に努めるべきです。たしかにウィルスは気まぐれであり、いつ、本性を現して牙をむき、人類を攻撃するかはわかりません。それでも現時点において日本では重篤化する感染者が極めて少なく、かつ、無症状の感染者が多いことから、油断大敵という格言を忘れずに、「W i t hコロナ」の新時代に向けて、前向きなライフスタイルの提唱をすることにメディアはもっと積極的に取り組むべきです。大事なことは感染の予防策と共に、新型コロナに対して排他的な思いが生じるような報道を極力避けて、いかにして国民が早く免疫を保持し、安心して生活ができるようになるか、その方向性をきちんと報道することです。8.製薬会社のマネーゲームになっていないか米製薬会社の大手、ギリアド・サイエンシズが開発したエボラ出血熱に向けた抗ウィルス薬レムデシビルは、早くからコロナ治療薬として諸外国で認可され、日本でも5月7日に緊急認可されました。しかしながら、2020年の10月、世界保健機関(WHO)は、レムデシビルの効果について今更ながら、「ほとんどあるいは全く」効果がないと、その効用を否定したのです。製薬会社が当初発表していた臨床試験の結果において、レムデシビルを投与すれば回復が平均して5日ほど早まる、というのは果たして虚偽の報告だったのでしょうか。それでも、世界各地でレムデシビルは使用され続けているのはなぜでしょうか。その後、ジョンソン・エンド・ジョンソンをはじめ、多くの製薬会社が臨床試験を一時中断したことからしても、ワクチン開発の難しさを垣間見ることができます。それでも日本では1億2000万回分のワクチンを供給するために、米ファイザー社が日本にて臨床試験を始めたと10月20日に発表しています。20歳から85歳までの健康な人たちに対して2回ワクチンを投与して副作用や有害な症状を1年かけて確認するという臨床試験です。しかしながら、人体実験の様相を帯びたような尋常ではないハイスピードの臨床試験の安全性には疑問が残ります。通常5年かリサーチセンターによる調査では、米国成人のおよそ49%、つまり半数が「接種しない」と答えているのです。ワクチンの開発を急ぐあまり、副作用の不安や、その効果の持続性などが疑問視し始められ、世間一般の不信感が増しているといえます。つまるところ、日本でも実際に接種を希望する人は、国民の半数以下になるというのが、一般的な見解です。すると、ワクチンは安全性に疑問があるから受けないし、無論、病気には感染したくないので、そのどちらも嫌、というのが国民のコンセンサスになりそうです。実は、それが一番まずい結果ではないかと、専門家は懸念し始めています。いつまでも新型コロナの感染リスクを背負い、びくびくしながら日々の生活を営むことを、余儀なく強いられることになるからです。果たしてそれが、国民の本望と言えるでしょうか。10.「集団免疫」は現実的なオプションか?一度コロナに感染すると、コロナウィルスの抗体を持つことにより、再度発症するリスクはほとんどなくなります。今、世界各地で新型コロナの感染が広がっているということは、その抗体を持つ人達が急増していることをも意味します。この人達は新型コロナに対して免疫力を持っていることから、新型コロナに再び感染することを恐れることなく、以前のような自由な生活に戻ることができるのです。新型コロナの対策において元も大事なことは、感染予防をないがしろにすることなく、免疫力の原点となる抗体を持つことです。その方法は、実際に新型コロナに感染するか、または、ワクチンを接種するしかありません。昨今の報道を見る限り、コロナウィルスの感染力と重症化の度合いは、段々と弱まっている傾向に見えます。特に若い世代においては、無症状の感染者が大変多くなっています。それらの実情を踏まえたうえで、今や海外では究極の議論がはじまっているのです。それは自然にコロナにかかり、無症状、もしくは軽い症状で1~2週間で治癒して自然に抗体をもつのと、人間が人為的に作った抗体をワクチンを通じて体内に注入すると、どちらが良いですか、という究極の選択です。米ハーバード大や英オックスフォード大は10月4日、社会全体の抵抗力を強める「集団免疫」を、経済活動を続けながら形成するべき、という提言を発表しました。また、アメリカのトランプ政権におけるコロナ対策チームの中にはもう一歩踏み込んで、「自然感染による集団免疫」を提言する方々も少なくないのです。「集団免疫」とは、何らかの政策をもって、大勢の人たちが一気に免疫力をつけるための手段を講じることです。その中には、アメリカで流布されはじめているように、「自然感染」、つまり実際に感染して免疫力を付けてしまうという方法も含まれています。ワクチンの必要性が問われている昨今、世界各国で争うように開発競争が進んでいる最中、実用化を急ぐあまり、安全性という大原則が踏み外されていないかという懸念が払しょくできません。よって、突拍子もない「集団免疫」のような考え方さえ視野に入ってくるのです。重要なことは、感染対策をとりつつ、何らかの形で免疫力を持つことなのです。さもなくば、一生涯、マスクをつけることになりかねません。つまりワクチンの接種を受けるか、自然感染により免疫をもつことが大事なのです。ところが現状日本では、ワクチンの接種を受けることもなく、とにかく感染しないことだけが重要視されています。それ故、コロナに感染した人は、のけ者扱いされ、異端視される傾向が、特に地方では顕著に現れています。しかし歴史を振り返るならば、無感染のままワクチンも打たず、感染するリスクをいつまでも抱えながら生活し続けること自体が問題視されることになった、という事実を顧みる必要があります。昨今、大人になってもワクチンを受けておらず、幼少の頃に麻疹を発病したこともない日本人が、日本国内外で麻疹を発病していることが世界的な問題としてWHOにおいても取り上げられました。日本では江戸時代に麻疹が流行し、24万人も亡くなった年があります。今では治療法も開発され、発症しても致死率は低く抑えられていますが、それでも麻疹に感染したことのない人は、ワクチンの接種を受けることが世界的な常識となっています。つまり感染症に対して免疫力を持つためには、自然に感染した経歴があるか、もしくはワクチンの接種をうけるか、そのいずれかでなければならないのです。ところがいかんせん、日本人の多くはワクチンの接種を拒む傾向にあります。幼少時に麻疹にかかった人は既に免疫力があるので、例えばアメリカでは子供たちは問題なく学校に通えます。麻疹にかかってない場合は法律により、予防接種を受けることが義務付けられています。そのどちらでもない、すなわち、病気にかかっておらず、予防接種を受けてないならば、欧米諸国では学校に行くこともできないのです。つまり麻疹にかかったこともなく無感染の状態であり、しかも予防接種も受けない人たちが、最終的には問題視されているのです。新型コロナも同様の経緯を辿っていくような気がしてなりません。今でこそ、感染者をバッシングするのが当たり前になっていますが、10年後、20年後、これまで無感染の人で、しかも新型コロナのワクチン接種を受けてない無対策の人が、社会から拘束されるような時代が訪れるかもしれません。集団免疫が当たり前の時代があった日本でも、わざと病気にかかり、免疫力をつけるのが当たりまえの時代がありました。昭和30年代のことです。筆者がまだ幼稚園生の頃、一歳年上の兄の体中にぶつぶつができて、母親が医者からもらった紫色の液体を彼のからだ中に塗っているところを見ました。そして驚くことにその晩、母親は「お兄ちゃんの横に寝てあげなさい」というのです。ちょっと気持ち悪かったですが、しぶしぶ言うことを聞き、寝入って朝起きてみると、何と、例のぶつぶつが自分の体全身にできていたのです。「ママ、これなに・・・」と聞くと、早めにかかった方がよいということで、わざと水疱瘡に感染させられたことがわかりました。幸い4~5日ですっかりよくなり、免疫力もアップしました。果たして先人の知恵が今日でも集団免疫に有効活用できるのでしょうか。。。。(文・中島尚彦)WEBサイト案内日本シティジャーナルをご覧いただきありがとうございます。本紙のバックナンバーはWEBサイトにてすべてご覧頂けます。連載中の歴史に関するコラムは最新情報に随時更新してスペシャルサイト「日本とユダヤのハーモニー」にまとめてあります。ご意見・ご要望等をお待ちしております、FAXやホームページからお寄せ下さい。日本シティジャーナル:http://www.nihoncity.com日本とユダヤのハーモニー:http://www.historyjp.com@ricknakajima www.facebook.com/ricknakajima www.instagram.com/kodaishi編集後記昨今の新型コロナウィルスに関する報道は、矛盾していることが多いのではないでしょうか。そんなに怖い病気なら、Go Toトラベルなど推奨できる訳がありません。それが許されたということは、行政や専門家らが「新型コロナはそれほど怖くはなくなった」ということを認めたからに他なりません。けれどもそう公言できない事情がありそうです。しかも集団免疫論のように、人為的なワクチンではなく、実際に感染した方がよい、という説も登場。果たして結末は?NCJ編集長中島尚彦ら10年はかかると言われているワクチン開発を、どうやって1年間で開発に成功させるのでしょうか。それでも開発がどんどんと進められ、日本国家もその流れに巻き込まれるがごとく、多額の資金を放出する用意をしています。いったんワクチンが認可されると、膨大な資金が製薬会社の懐に入ることになるため、ワクチン開発の競争は、マネーゲームの様相を当初から帯びているのです。つまり早いもの勝ちであり、先手必勝の世界です。それ故、安全性ということをうたいながらも、何とかワクチンを早くリリースするために、ありとあらゆる手を製薬会社はうっているのです。このような背景を踏まえると、たとえ安全性が確認されたということでワクチンが早急に認可されても、日本人はその安全性を本当に信じてワクチンの接種を受けるのか、甚だ疑問です。9.新型コロナのワクチンを日本人は接種するか?たとえワクチンの安全性が確認されたと日本政府が公表しても、果たして国民の何割程度が実際にワクチンの接種を望んで受けるのでしょうか。その割合はおそらく、人口の半分にも満たないのではないかと推測されます。従来、日本は世界の中でも最もワクチンに対する拒絶反応が強い国です。それ故、行政によって子供たちにワクチンの接種を強要することさえ、十分に対応しかねているのが現状です。よって、安全性が疑わしい新型コロナのワクチンをわざわざ接種する人の割合は、国が期待する数値よりも遥かに低くなると考えられます。2020年8月の電通による調査からは、例えワクチンの安全性が確認され、国内で認可されたとしても、接種をためらう人が大変多いことが浮き彫りになりました。20代から60代にわたり、およそ1000人からアンケートをとった結果、約3割以上が「全く信用できない」「あまり信用できない」と答えたのです。新型コロナワクチンに対する不信感が、日本では大変強いことがわかります。アメリカでも同様に、新型コロナワクチンに対する不信感は募っており、電通とほぼ同時期に行われたピュー・-3-