ブックタイトル日本シティジャーナル vol.207
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日本シティジャーナル vol.207
vol. 207感染した入院患者6000人の調査によると、第1波後の重症化トレンドや死亡率は、明らかに減少したとのことです。その理由として2 0 ? 3 0代の若い世代が感染する兆候が顕著になったこと、治療法が改善されて対策が充実してきたこと、そしてレムデシビル等の治療薬が使われるようになったことが要因としてあげられています。特に、検査体制が拡充しはじめたことにより、症状が出てから感染確認されるまでの日数が短くなり、早期に入院治療を受けることができるようになったことが重要視されています。その結果、重症化して入院した人の死亡率は第1波と第2波を比較すると後者は半減し、1割まで減少したのです。最も大事なポイントは、無症状の感染者が大変多いだけでなく、症状がでた場合でも、殆どの感染者は軽度の風邪のような症状のみで回復しているという点です。2020年12月9日、厚生労働省が発表した速報値によると、重症者の割合は30代まではほぼ、ゼロ%に等しく、4 0代が0.5%、50代が1.2%、60代が3.6%、70代が5.1%、と、高齢者のみ、数値があがることがわかっています。重症者の割合の平均値は全体で1.6%ということからしても、新型コロナ感染症は当初考えられていたほど、恐ろしい病気ではなかったと言えそうです。それだけに、わざわざワクチンを接種して、人為的に作られた偽ウィルスとも言える異物を体内に入れるべきかどうか、今一度、見直すべき時がきました。あなたの決断はいかに?ワクチン接種を受けなければ、新型コロナウィルスに感染するリスクは常に伴います。しかしながら重症化するリスクは低いと言えるでしょう。また、ワクチンの接種を受けるということは、コロナに感染していないのにも関わらず、体内に新型コロナウィルスに関連する人為的な造成物を入れることになり、例え免疫効果があったとしても、もしかしたら副作用に悩まされることがあるかもしれません。安全性の確認にはまだ、年数がかかると考えて間違いないでしょう。誰しもが苦渋の選択を迫られるのではないでしょうか。マネーゲーム化するワクチン競争コロナ禍が世界中に蔓延する最中、有効性の高いワクチンの開発に関わる様々なニュースと憶測から、経済が早急に回復するという期待も重なり、株価をはじめ世界経済は、ワクチンラリーともよばれるマネーゲームの様相を呈しています。ワクチン開発においては、開発元の製薬会社だけでなく、それら関連会社の株価まで、ニュースが流れるたびに暴騰することも多々あり、2020年夏頃より投資家は一喜一憂する日々が続いています。そして11月になると米ファイザー社がワクチンの予防効果がこれまでの想定を大きく超える9 0%の有効性を発表したことを期に世界的な株高がはじまり、ダウ工業3 0種平均も上昇し続け、11月24日には史上初めて3万ドルを超えました。同様にNASDAQ市場も新高値を更新し続けています。新型コロナ関連の銘柄といわれ、巣篭りを前提として暴騰してきた日用品メーカーなどが急落し、新型コロナ問題が解決すれば再び元に戻るであろうと考えられたエンターテインメントを代表するディズニーや航空会社、船会社の株式が突如として暴騰したのです。そしてニューヨーク株式市場においては、NASDAQ、DOW共にコロナ禍であるにも関わらず、史上最高値を更新するという、想定外の相場の動きに、多くの投資家が目を見張りました。有効性が90%を超えるワクチンとは、近年中に社会全体において集団免疫を獲得することができることを意味していることから、経済復興における先行きの見通しが、大変明るくなるということです。しかしながら、実際問題として有効性の数字には疑問が投げかけられています。まだ、最終段階の治験が終了したわけでもなく、また、米ファイザー社のワクチンのように配送中でも摂氏マイナス70度で保管しなければならないような大変厳しい条件もつくことから、ワクチンの劣化や有効性の変化などが懸念されているのです。そのようなワクチンそのものの問題に加え、ワクチンを接種しない人が大勢いるということも考えられることから、結果として集団免疫の獲得は難しいというのが、大方の見解のようです。しかしながら世界的にコロナ禍が蔓延し、経済状況もひっ迫しているにも関わらず、ワクチンの開発に関わるニュースが流れる度に世界各国の株式市場は敏感に反応しながら急騰し続けている事実は直視する必要があります。例えば12月になり、英国で新型コロナウィルスワクチンの緊急使用が許可され、ワクチンの接種が始まるというニュースが世界を駆け巡ると同時に、それを製造する米ファイザー社の株式は1日で4%も急騰して年初来の高値を更新し、同じくコロナワクチンを開発している米モデルナ社は6%高となりました。それもそのはずです。米ファイザー社の例をあげると、2021年までに新型コロナワクチンに関連する売上は8 0億ドル、およそ840億円にもなると予測され、その収益効果には計り知れないメリットがあります。しかし、これら一連の暴騰劇は一過性のものであり、実際にはワクチンビジネスの収益化はリスクが高く、難しいという専門家の意見もあります。世界各国では既に70社以上の企業がワクチン開発に着手をしており、いずれ競争が激しくなるだけでなく、副作用などの検証も不十分なことから、人体へのリスクファクターがいまだに解決していないと考えられるからです。しかしながら現実を振り返ると、アメリカでは新型コロナウィルスの感染は拡大し続け、多くの都市で移動が制限されるようなロックダウンに近い状態が日常化し、雇用状況も悪化しています。よって株式相場は実態の経済と大きく乖離していると言わざるをえないのです。そして世界的な金余りの状況を背景に、ワクチン開発のプラス面のみを必要以上に織り込みながら、株式相場が大きく揺れ動いているのが現状です。日本においては現実問題として、東京オリンピックの開催などの政治的な思惑が絡むだけでなく、製薬会社が巨大な資金を投じてワクチンの開発に取り組んでいることから、その資金の回収のために、当然のことから莫大な利益を得ようとあらゆる手を尽くすことになるはずです。よって、マネーゲームのバトルが常に水面下で行われていることになります。特にワクチンの開発に関わる製薬会社においては、何としてでも安全性を確保したうえで先進諸国の認可を受けることが不可欠であることから、あらゆる手段を尽くしてワクチンの早期開発を達成するために全力投球することでしょう。こうして、多くの製薬会社と医療に携わる大企業は、コロナを介して受注の争奪戦を繰り広げています。その結果、もしかすると実用化を急ぐあまり、安全最優先の鉄則がないがしろにされて、虚偽の報告や隠ぺい作業が横行し、真相が隠されてしまいそうな暗雲が立ち込めはじめている可能性を否定できません。安全確認が十分にできてないままに、新型コロナワクチンが世間にリリースされてしまいそうな懸念は、果たして払しょくできるのでしょうか。巨額な資本が世界を駆け巡り、マネーゲームが行われていると解するならば、ありとあらゆる隠ぺい工作が行われていると仮定しても、決して不思議ではないのです。日本政府は国民全員に対して、来年前半までに必要数のワクチンを確保して、個人の負担なくワクチンを接種できるようにすると公表しています。安全性が確認される前に、目標が設定されてしまっているだけでなく、その安全性に関するデータそのものも、信ぴょう性に黄色信号が灯ります。それ故、多くの日本国民は、状況を知れば知るほど、新型コロナのワクチン接種からは遠ざかっていくのではないでしょうか。ワクチン開発の背景には、巨額なマネーの争奪戦が行われていることを知る必要があります。課題が山積みのワクチン接種日本では2021年、東京オリンピックを控えていることからしても、ワクチンの早期リリースには不安が募ります。2020年12月15日現在、いまだに国内感染者の数は増加し続け、感染拡大が止まっていません。また、米国では都市のロックダウンが日常化し、ヨーロッパでも感染が拡大し続けています。それ故、東京オリンピックの開催は、極めて難しくなってきたといえます。例え日本の状況が一気に改善したとしても、諸外国の状況が同様に改善されないかぎり、オリンピックの開催は難しいからです。最後に、現状、日本の国家が直面している新型コロナウィルス関連の課題について、検討すべき大事なポイントをまとめてみました。いかにしてワクチンの安全性を確保するだけでなく、ワクチンの接種者が実際には少ないという前提において、それでも社会の秩序を保ちながら、国民が安心して生活できる社会環境を構築できるかが、今後の課題となります。今後の課題1 .日本人に適した有効ワクチン開発の為に、どのような臨床試験を進めていくべきか?2 .ワクチン接種が嫌いな日本人に対して、どのように啓蒙し、接種を推奨していくか?3.国民の健康管理に関するデータを、どのようにデジタル化し、一元管理を実現するか?4 .クラスター削減の為、プライベートな行動情報を、行政がどこまで監視するべきか?5.安全性を担保できないままワクチンを接種するほど事態が深刻化しているか再検証?6 .インフルエンザ流行による例年の被害と比較しても、それ以上に危険と言えるのか?7.ワクチンを買い付けても接種を希望する国民が少なければ、どうやって後処理するか?8 .国民の税金を無駄なく使い、接種を進めるためには、少量からスタートするべきか?課題は山積みですが、2021年、日本は必ず新型コロナに打ち勝ちます。大切なことは絶対に打ち勝つ、という「信念」です。新しい年明け、皆さんで一緒に乾杯し、共に新年を祝いたいものです。合掌(文・中島尚彦)WEBサイト案内日本シティジャーナルをご覧いただきありがとうございます。本紙のバックナンバーはWEBサイトにてすべてご覧頂けます。連載中の歴史に関するコラムは最新情報に随時更新してスペシャルサイト「日本とユダヤのハーモニー」にまとめてあります。ご意見・ご要望等をお待ちしております、FAXやホームページからお寄せ下さい。日本シティジャーナル:http://www.nihoncity.com日本とユダヤのハーモニー:http://www.historyjp.com@ricknakajima www.facebook.com/ricknakajima www.instagram.com/kodaishi編集後記新年明けましておめでとうございます。日本国民、全員が昨年の世情について言いたいことが山ほどあるかと思います。だからこそ断言します。過ぎ去った年のことは忘れましょう。迎えた2021年は勇気と力と信念にあふれる、素晴らしい年になるからです。戦後、7 0余年にわたり日本は平和な時代を過ごすことが許されました。確かに災害に心を痛めることは多々あったにしても、それでも歴史上、最も平和な時代を過ごしてきたのです。必ずしや2021年も素晴らしい年になることを願ってやみません。NCJ編集長中島尚彦-3-