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国際都市に電柱がいっぱい?

電柱の立ち並ぶ市内

国道51号の拡張工事が成田市で始まって以来、久しく年月が経ちます。一体いつになったら終わるのでしょうか?今回の工事で一つ大変驚いていることがあります。それは国際都市と言われている成田の真ん中を通りぬけるこの国道の工事で電柱が完全に撤去されないのです。今日の世界的常識からいって、新規の道路工事で既存の電柱を残すということは考えられません。電柱の弊害は明らかです。

  1. 町の美観を著しく損なう
  2. 動物や人間の感電事故をおこしやすい
  3. 自動車の衝突事故がおこる原因となる
  4. 視界をさえぎり危険な場合がある

等です。

利点といえば目先のことだけを考えたがる行政の担当者にとっては

  1. 工事が簡単
  2. 費用がかからない
  3. 段取り・プランがさほど必要ではない

という理由で一見楽に思える訳です。しかし、長い目でみると、電柱はコスト高なのですね。いずれは地中ケーブルにしなければならない日が到来するので、道路工事をする際に一度にやってしまわなければコスト高になるのは当然です。また実際は地中ケーブルで工事を完結する手法が定着すると、そちらの方が割安になってきます。なぜならケーブル工事をきちんとした段取りをもって一度に工事を行うからです。この段取り、そして長期的な計画が大事なのです。昔ながらの電柱ですと、後から各工事業者がやりたいときに何時でも工事をするという無駄な作業が繰り返されます。そういう非効率的な作業を続けていたら、いつまでたっても成田は成長しません。また電柱の撤去は住宅地域でも当然のことながら必要とします。

国際都市、成田から電柱が消えるまであと何年かかるのでしょうか?100年も待てません!

(文・中島尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部