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我が街成田から始める日本の未来づくり
「成田シティージャーナル」創刊にあたって

昨年、当時副大統領だったフィリピンのアロヨ現大統領がマニラで世界を舞台に活躍する多くの著名なビジネスリーダーを招いた夕食会が催され、そこに出席する機会を得ました。その席上、これからアジアのどの都市が国際金融のハブ(HUB)、すなわちアジアにおける国際金融の中心地となりうるか、という話題で大いに話が盛り上がったのですが、何と日本の都市の名を挙げたビジネスリーダーは一人もいなかったのです。

ショッキングですね。80年代に金融大国として世界中を圧倒した日本は、たった十数年で世界の金融界から見放されてしまったようです。確かに現時点では、香港や上海などの急速な発展には目を見張るものがあり、アジアのハブとして活躍する条件は日本よりも一見整っているように見えます。一方、昨今の情勢を見ると、日本そのものが自信を失っているかのようにも感じられます。

しかし、本当に日本はこのまま沈没してしまうのでしょうか。私たちはそうは考えていません。日本には潜在的な力が備わっていると信じているからです。かつて明治維新以降、驚異的な勢いで近代国家の仲間入りをした社会的成長を見ても、また敗戦後の壊滅的な状況から奇跡的な高度成長を成し遂げたその結集力を見ても、あるいは今日における最先端ハイテク技術の多彩な活用事例を見ても、日本の底力は今でも凄いものがあるのです。

日本の未来は明るい!日本には力がある!日本はもっと人類の平和とより良い世界の実現のために貢献できる!私たちはそのことを信じています。しかし、それを実現するためには、私たち一人ひとりがそう感じることが大切であり、そのためには根本的な社会改革が必要です。そして政治、経済、教育、あらゆる分野で活躍している人たちと私たち庶民が一丸となり、未来に希望を持って意気揚揚と歩んでいこうという強い意識が不可欠です。

そこで、私たちはこの「成田シティージャーナル」を創刊することにしました。まず、私たちが日々の生活を営む我が街、そして日本と世界との玄関口である街、成田から新たな未来づくりの動きを皆さんと一緒に始めたいと考えています。

今後も色々なトピックを提供していきながら、成田のそして日本の明るい将来を皆さんとともに考えていきたいと思っています。この「成田シティージャーナル」がきっかけで、いま私たちが抱える様々な社会問題に対して、まず関心を持ち、みんなの力でよりよい未来に変えていこうと考える方が一人でも増えてくれたら、苦労して創刊したかいがあったと思うこの頃です。('01.11.15)

編集 中島 尚彦
スタッフ一同

© 日本シティジャーナル編集部