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国際都市のさびれた駅前?

駅前の風景

どんな街でも7不思議のような謎めいた秘話があるものです。日本の玄関といわれる成田の中心街ともいえるJR、京成成田駅前も謎に満ちているのでは?まず比較的新しいJR成田駅西口は参道側よりも道路が広く、綺麗に区画整理されているにもかかわらず商業地区として指定されておらず、都市銀行や中高層のオフィスビル等が一つもありません。フットトラフィックのある国際都市の中心街に銀行がないことは考えられず、未だに一戸建て住宅、空地、ビジネスホテルとコンビニだけ、というのは町のイメージとして最悪では?

次に参道側の問題。確かに成田山を中心とし街造りのイメージは大事ですが、この駅前の古びた町並みは伝統を守っているというより、複数の地主達が仲良く合意できないために、ただ単に駅前の再開発をひたすら引き延ばしているようにしか見えません。駅前の商業地区に活気が溢れて、初めてその経済面における相乗効果を周辺地区にもたらすことができます。それには難題を乗り越えてでも駅前の開発を西口、参道側双方で推進し、もっと駅周辺をより美しく、誰もが快適にすごせるようにまとめあげるのが行政、及び地権者に託された課題ではないでしょうか?

国際都市とは伝統を守り続けながらも、ハイセンスな街造りを目指します。いつまでも参道側のように「つまらない」まま放置されたような駅前では成田の将来は悲観的にならざるを得ません。また西口のようにバス停だけのロータリー駅などはもってのほかでしょう。ビジョンが無い町はいつか滅びてしまいます。ここはひとつ過去のしがらみを払拭して、市民が一体となって駅前の再開発を断行するべきではないでしょうか?

(文・中島尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部