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騒がしい成田国際空港!?

バス、車、タクシーでごった返す成田空港

国際空港に求められるイメージは「くつろぎ」と「ゆとり」です。できるだけ静かに、快適に利用できる施設が求めらています。現在改築工事が進められている第1ターミナルを、今年に入って既に何十回も利用していますが、利用する度に思うことは、到着ホールの1階が他国の新しい国際空港と比較してもとにかく狭くてうるさいことです。せめて今の3倍くらいのフロアースペースがあれば、利用者は多少のゆとりを感じられるのではないでしょうか。

更に最悪なのは建物の外です。表に出た瞬間に耳障りなのは、その真正面に停められている空港ターミナルバスの業者スタッフがスピーカーを通して大声でしゃべるアナウンスです。大半の人がバスに乗らないのに、叩き売りみたいに「間もなく出発します」と平気で叫んでいるのはおかしいと思います。

国際空港の常識から言えば、バス、タクシー、一般客の出迎え、業者の車等、車両の目的に応じて別々の停車場所を指定するのが当然です。今の第1ターミナルは全ての車両が建物正面の2つの出入り口に集中しているためそこだけがごった返してしまいます。それだけでなく、その出入り口の一番そばに路線バスの停留場があり、ただでさえ狭い道がいつも人でいっぱい、しかも騒がしいためにますますイメージが悪くなるのです。

成田空港をデザインする人の中には、国際的センスと長期的ビジョンを掲げて、より落ち着いたハイセンスな空港施設を考えてくれる人はいないのでしょうか?

(文・中島尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部