日本シティジャーナルロゴ

サッカーと比較した新テニス論

サッカーかテニスか?

以前はサッカーが嫌いだっただけに、サッカー日本代表の試合を見ることの方がテニスを観覧するより明らかに面白い!と大のテニス好きが語ってしまうのはおかしいだろうか?そこでテニスとサッカーの類似点と違いを考えてみた。まずは類似点。テニスもサッカーも走って玉を追うスポーツだ。これは犬も猫も好きなことであり、人間も動物と同じように本能的にくすぐられるポイントは一緒なのだと、ふと考えてしまう。相違点は多い。サッカーはチームプレーが主体で足と頭が勝負であり、テニスは足と手双方の個人技に賭ける。サッカーボールは長持ちして大きいが、テニスボールは小さくてすぐに消耗する。サッカーはお金のかからない庶民的なスポーツとして世界中に普及しているが、テニスはあれこれお金がかかる紳士のスポーツとして裕福な人が楽しむ。サッカーは相手に接触し激しくぶつかり、シャツを引っ張ってごまかしながら相手を倒すが、テニスはコンタクトが無い分、一人で奇声をあげながらラケットを放り投げてストレスを発散する。サッカーの試合では観客も大声を出せるが、テニスでは試合中観客がおしゃべりさえしてはいけない。割り切って意固地にならなければテニスは強くなれない理由が見えてくるような気がする。

(文:中島 尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部