日本シティジャーナルロゴ

成田市は本当に大丈夫か?

都内の区役所にも勝るバブルの象徴とも言える豪華な市役所

都内の区役所にも勝るバブルの象徴とも言える豪華な市役所

千葉県は知事の所信表明にあるように財政が危機的状況を迎えており、官公庁も民間企業のように職員数の削減や給与の抑制などによって人件費を節減し始めました。その上で公的施設の運営方法を見直し、各種物件費の削減や事業そのものの縮小を視野に入れて税収入に見合った歳出となるように改善することを正式に発表しました。海外で言われる「小さな政府」の方向でやっと動きだしたわけです。その脆弱な千葉県の経済環境下にある成田市はどうでしょうか?市の財務体質は他の地方自治体と同様に悲観的にならざるを得ないほど厳しいものです。しかし根本的な問題はこれだけの経済的問題を抱えているにも関わらず、必死になって取り組もうとする意気込みを市の行政から感じられないことです。

民間企業なら存続か更正法適応か、ともなれば死に物狂いで頑張ります。給料が大幅カットされるのは当たり前。夜遅くまで働きながらでも何とかしてもう一度陽の目を見たいと一生懸命に努力します。それが公務員となる行政の赤字体質を他人事のように受け止め、時間がくればさっと退社し、それを当たり前とする。そんな悠長な考えでは財務体質の改善は不可能と言えるでしょう。バブルの象徴である市役所からメスを入れることが急務ではないでしょうか。

(文・中島尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部