日本初の禁煙都市、成田は夢？

国際都市成田は日本のモデルシティーとして、タバコの問題に関しても行政が早急に対策を打つべきではないでしょうか？今、世界はアメリカに習って喫煙を規制する方向で動いています。つい数年前から航空機内での喫煙は全面禁止になりました。一般企業でも全面的な禁煙を実施したり、喫煙を止める為の報奨金を提供する会社も増えてきています。また公共の場所での喫煙が第三者に害を及ぼすという理由で禁じる街が多くなってきました。日本国内では「歩きたばこ禁止条例」が徐々に浸透し始め、東京千代田区で施行されたのをきっかけに全国の自治体が深い関心をもって同様の条例を検討し始めています。タバコは正に百害あって一利なし。特に歩きタバコは、吸殻のポイ捨てで街の美観を著しく損なうだけでなく、不注意から第三者に火傷を負わせるなどの直接的な被害も出ています。こうした喫煙者周辺の喫煙しない人々が受ける被害は膨大で、海外では各種の訴訟が起きているほどです。まずは成田市が禁煙都市を目指し、既存の「ポイ捨て禁止条例」に対し、もっと強い姿勢で臨むべきではないでしょうか。条例を施行するからには徹底して違反を取り締まるのです。その上で市内の各行政施設での禁煙を実施し、商業地区における禁煙条例も盛り込んでいくのです。成田が日本最初の禁煙都市となっても良いのでは？

（文・中島尚彦）