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禁煙化で先を越された成田!

受動喫煙対策をアピールする「健康増進法イエローカード」

受動喫煙対策をアピールする「健康増進法イエローカード」

遅ればせながら日本でも受動禁煙による被害を食い止めるために健康増進法が5月1日に施行されました。肺がんによる死亡率が悪化しており、昨年だけでも5万6千人以上の人が肺がんで亡くなりました。人口10万の成田市の場合、単純計算で昨年度50~60人の方々が肺がんで亡くなったことになります。肺がんを死因とする死亡率はここ最近上昇し続けており、脅威的トレンドに歯止めをかけるためにもその一番の原因と言われる喫煙を抑制するのは当然の法的処置です。この健康増進法の施行をきっかけに、全国の自治体は我先にと思い切った禁煙条例を導入しています。和歌山県では既に公立の小中高全校の禁煙に踏み切っていますし、宇都宮市や東京の小平市等、学校における禁煙は当たり前となっています。またこの流れに添って各地の役所でも全面禁煙の準備が進められていますが、成田市はどうでしょうか?役所や学校を含むその他の公共機関で分煙を実現することは大変難しいため、健康増進法を遵守するならば全面禁煙に踏み切るしかないのにも関わらず未だに躊躇しています。本来ならば成田が全国でも先陣を切って禁煙対策に取り組む場面ではなかったのでしょうか?

(文・中島尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部