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雨にずぶ濡れのツーリスト

雨の日も、風の日も屋根のない停留所でバスを待たざるをえない海外からのビジター

雨の日も、風の日も屋根のない停留所でバスを待たざるをえない海外からのビジター

京成成田駅東口のバスターミナルを通りかかるたびに、大勢の外国人がバスターミナル横の成田市役所側の道路沿いにたむろしているのを見かけます。一見、市役所に何か用事があって待たされているのかと勘違いしてしまいそうですが、実はホテル専用のバスターミナルとなっており、彼ら外国人旅行者は自分のホテルに戻るためにバスを待っているのです。

ところが屋根が無いため、雨が降れば彼らはずぶ濡れになり、トイレに行きたければ向かいのナリタヤか市役所まで駆け込むしかありません。右向かいのバスターミナルには屋根があり、そちらの利用者は雨宿りしながらバスを待つことができるのに比べると、あまりにかわいそうです。しかも雨に打たれて濡れている旅行者の真上には市長室があり、そこからはこの現状がいつでも見えるのです。

成田市が歓迎するべき海外からのビジターが、目の前の歩道上で雨の中立たされたままになっている状況を放置して良いのでしょうか?行政と市民が一体となって、彼らが市民の温かいハートを感じ取れるような、アットホームなサービスを提供することこそ、国際都市としての最低限の勤めではないでしょうか。

(文・中島尚彦)

© 日本シティジャーナル編集部