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いわしの万年煮

いわしの万年煮

いわしの万年煮

◆料理長より一言

  • 青魚特有のくせを感じさせず、骨まで食べられるように煮ます。
  1. いわしは、うろこを取り頭、尾を落とし、3等分に切ります。流水をあてながら割り箸で内臓を抜き、水気を十分にふきます。腹を切ると、煮ている間に腹がめくれ、見た目が悪くなります。(写真1)
  2. いわしを鍋に並べて、梅干し、しょうがの皮、水、酒、砂糖を加え、ひと煮して酢を加えます。ポイント:アクを除いて落とし蓋をし、弱めの中火で煮ます。(写真2)
  3. 汁が半量になったら、醤油を2~3回に分けて加え、汁がほとんどなくなるまで煮ます。(写真3)
  4. みりんを加え、鍋を傾けて煮汁を全体に回し、照りをつけて仕上げます。

材料(4人分)

  • いわし………………8尾
  • 梅干し………………1個
  • しょうがの皮………1~2片分
  • 酢……………………小さじ1
  • 〈煮 汁〉
    • 水………………100ml
    • 酒………………100ml
    • 砂糖……………大さじ1/2
    • しょうゆ…………大さじ2
    • みりん……………小さじ1

おいしく作るポイント

~梅干し、しょうが、酢を加えて煮る~

梅干し、しょうがは生臭みを消すので、青魚の煮物によく使います。酢の酸はカルシウムに作用して、骨を柔らかくし、臭みを抑えるのにも効果的です。

斎藤 渉(さいとう わたる)

斎藤 渉(さいとう わたる)

1965年千葉県生まれ。
高校卒業後、東京人形町「京樽」に入社して料理の世界に入る。上方ずし、すし懐石を学んだ後、日本料理を幅広く修業するために「津田沼グランドホテル」に入社。
その後、数々のホテルや料亭において、岩崎清氏(現、渋谷エクセル東急ホテル「日本料理旬彩」料理長)、黒田廣昭氏(現、「ジパングなだ万」赤坂エクセルホテル東急店料理長)などのもとで研鑚を積む。その後、成田「季節料理 彩季」、松戸「割烹しの田」、「あじ彩」の料理長を務め、現在、成田エクセルホテル東急「日本料理あづま」料理長。著書多数。

© 日本シティジャーナル編集部