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ぶりの鍋照り焼き

ぶりの鍋照り焼き

ぶりの鍋照り焼き

◆料理長より一言

ぶりに火を通してから味をからめ、表面を焦がさないように仕上げます。

  1. 漬け汁の調味料を合わせてぶりをつけ、5分おいて下味をつけ<ポイント>、汁気をふきます。油を熱したフライパンで、盛りつけるときに上になる側から、色が変わる程度に焼きます。〔図1〕
  2. 生臭みが残らないよう、ぶりから出た脂をペーパータオルでふき取り、酒を注ぎ、弱めの中火にします。〔図2〕
  3. 酒が半量になったら、漬け汁を加えて強火にします。汁を煮つめながら、ぶりに味をからめます。〔図3〕
  4. 汁がほとんどなくなったら器に盛り、酢どりみょうがを前盛りにします。〔図4〕

材料(2人分)

  • ぶり・・・・・・・・・・・・・・・2切れ
  • 漬け汁
    • 酒・・・・・・・・・・・・・・50ml
    • みりん・・・・・・・・・・・50ml
    • しょうゆ・・・・・・・・・・50ml
    • 砂糖・・・・・・・・・・・・大さじ1
  • 酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・100ml
  • サラダ油・・・・・・・・・・・・・大さじ1/2
  • 酢どりみょうが・・・・・・・・2個

〈酢どりみょうが〉

みょうがは縦半分にし、酢少々を加えた熱湯でさっとゆでます。水気をきって塩少々をふり甘酢(酢:大さじ4・水:大さじ4・砂糖:大さじ2)に1時間ほどつけます。

おいしく作るポイント

~漬け汁に砂糖を加え、漬け時間は短く~

魚の照り焼きの漬け汁は、酒、みりん、しょうゆを同量で合わせるのが基本ですが、ぶりなど脂の多い魚は、砂糖を加えると味のなじみがよくなります。好みで柚子、木の芽など、季節の香りを加えても結構です。漬け汁に長くつけすぎると調味料が浸透して、身がかたくなったり、焦げやすくなったりします。

斎藤 渉(さいとう わたる)

斎藤 渉(さいとう わたる)

1965年千葉県生まれ。
高校卒業後、東京人形町「京樽」に入社して料理の世界に入る。上方ずし、すし懐石を学んだ後、日本料理を幅広く修業するために「津田沼グランドホテル」に入社。
その後、数々のホテルや料亭において、岩崎清氏(現、渋谷エクセル東急ホテル「日本料理旬彩」料理長)、黒田廣昭氏(現、「ジパングなだ万」赤坂エクセルホテル東急店料理長)などのもとで研鑚を積む。その後、成田「季節料理 彩季」、松戸「割烹しの田」、「あじ彩」の料理長を務め、現在、成田エクセルホテル東急「日本料理あづま」料理長。著書多数。

© 日本シティジャーナル編集部