ほたるいかの卵とじ
ほたるいかの卵とじ
◆料理長より一言
- 卵は半熟状に火を通し、ふんわりとした食感に仕上げます。
- ほたるいかは目、口が残ると食感が悪くなるので、骨抜きなどで除きます。口は、足のつけ根の中央にあります。ごぼうは泥を落し、ささがきにして水にさらします。長ねぎは縦半分に切って薄い斜め切りにし、三つ葉は3.4 cmの長さに切ります。
- 小さいフライパンで1人分ずつ作ります。ごぼうと長ねぎを敷き、ほたるいかを放射状に並べ、煮汁を合わせて注ぎます。〔図1〕
- 強火にかけて煮立て、1分くらい煮ます。卵を溶きほぐし、穴じゃくしで外側から回し入れます。〔図2〕
- 三つ葉を散らして火を止め、ふたをして一瞬蒸らします。すぐに器に移し、粉ざんしょうをふります。
材料(2人分)
- ほたるいか…………… 20ぱい
- ごぼう……………………… 20g
- 長ねぎ……………………… 20g
- 三つ葉………………………… 適量
- 卵…………………………… 2個
- だし汁………………… 250ml
- みりん……………… 大さじ2
- 薄口しょうゆ……… 大さじ2
- 粉ざんしょう…………………… 適量2
おいしく作るポイント
~卵は細く流し入れ、火を通しすぎない~
卵は煮立った煮汁に少量ずつ流し入れると、短時間でふんわりと仕上がります。穴じゃくしを利用し、外側から内側に回し入れると均一に火が通ります。余熱でも火が通るので、一瞬蒸らしたら、すぐに器に盛ります。
1965年千葉県生まれ。
高校卒業後、東京人形町「京樽」に入社して料理の世界に入る。上方ずし、すし懐石を学んだ後、日本料理を幅広く修業するために「津田沼グランドホテル」に入社。
その後、数々のホテルや料亭において、岩崎清氏(現、渋谷エクセル東急ホテル「日本料理旬彩」料理長)、黒田廣昭氏(現、「ジパングなだ万」赤坂エクセルホテル東急店料理長)などのもとで研鑚を積む。その後、成田「季節料理 彩季」、松戸「割烹しの田」、「あじ彩」の料理長を務め、現在、成田エクセルホテル東急「日本料理あづま」料理長。著書多数。