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Aboutな国アメリカ

アメリカで生活してビックリした事の1つが、アメリカに住んでいる人は、あまり細かいことを気にしない、一言で言うなら“大雑把(about)”なのです。hiromiが日本に帰国してまず気づいたことは、日本の人は『モノを大切にする』ということです。とにかく「もったいない」という言葉を良く耳にします。とっても素敵な考え方ですよね。…が、アメリカ人にはあまりこの「もったいない」という思考が無いように感じます。例えば、ファーストフード店に行ってフライドポテトを注文すると、必ず店員が「ケチャップはいりますか?」と聞いてきます。「Yes」と言うと、1つしか頼んでいないのに、持ち帰り用ケチャップのパックを鷲掴みにして、袋やトレーに入れてくれます。hiromiは、店内で食べた時は余ったケチャップを店員に返し、持ち帰りする時は家で使っていました。しかし、他のお客を見ると、無造作にゴミ箱に捨てている方も少なくなく、「もったいない」と思ったことが多々ありました。

でも、悪いことばかりではありません。この大雑把さによって助かる事もあります。購入した商品を返品する場合、レシートを見せるだけで後は超簡単なチェック、ときには中身を全く確認しないで返金してくれることもあります。小心者のhiromiは、間違って買ってしまった物を返品する時は、「本当に申し訳ない」という気持ちと、「もし何か文句を言われたらどうしよう」といつもビクビクしていたものです。多分、こういった返品は当たり前のことなのでしょう、色々と聞かれることもなく「That's OK.」で済んでしまうのです。

この大雑把なアメリカでの驚いたお話をしましょう。その主人公はhiromiの友人のhusband。彼は、買った食パンを半分ぐらい食べ、その後冷蔵庫にも入れず放置していたそうです。当然ですが、食パンはカビてしまいました。すると、彼は何を思ったのか、そのカビた食パンを片手にお店に返品しに行ったそうです。既に半分近く食べてしまった食パンですよ。hiromiからすれば、購入者の管理の問題で返品するなんて考えもしません。なので、この話を友達から聞いた時はビックリしました。さらにもっと驚かされたのは、食べかけでしかもカビてしまった食パンが返品出来てしまったこと! まさかと思いましたが、これには友人もビックリしたようでした。

次は、会社の同僚が話してくれたお話です。同僚は、パーティーで着る服を買ったのですが、どうせもう着る機会はないだろうということで、値札を取らず目に付かないように上手に着てパーティーに参加したそうです。パーティーが終わり、丁重に畳んで返品したら、あっけなく返金してもらえたそうです。お店もお店ですが、その盲点を突いた彼もすごい ! と変に感心したのを覚えています。

おおらかな国民性のアメリカですが、経済が不安定な今でも、この“about”精神は残っているのかしら?とふっと思うhiromiです。

hiromi

Rock'n'Roll 好きが高じてアメリカへ渡る。
帰国子女の娘2人とカルチャーギャップに奮闘中 ! ! !

© 日本シティジャーナル編集部