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Hanauma Bay ~ハナウマ湾~

何十年かぶりにハナウマ湾に行ってきました。ハナウマ湾はオアフ島ワイキキビーチから東へ約9㎞、ココヘッドの先にある大きな入江で、絶好のシュノーケリングとダイビングスポットとして人気の高いとても美しい湾です。現在の正式名称は「Hanauma Bay Nature Preserve」。つまりここは自然保護区になっていて、美しい海や自然、そしてここで暮らす多数の海洋生物たちを守る為に、一般のビーチよりも更に厳密な規制が設けられた海洋公園になっています。1961年に撮影されたエルビス・プレスリー主演の「ブルーハワイ」の舞台にもなりましたが、青く澄み切った海、大きく孤を描いて広がる白い砂浜、美しい珊瑚礁、そして波打ち際まで泳いでくる沢山のカラフルな熱帯魚たちと一緒に遊ぶ事が出来るので、年々訪れる人が増え続けました。私もハワイに行き初めた頃は毎回訪れていましたが、いつしかあまりの人の多さに、車から眺めることはあっても、ビーチに降りることはなくなりました。その後、観光客が餌を与えたことにより湾の生態系のバランスが崩れ、大きな魚が増えてしまったり、水質汚染が進み、さらに珊瑚が死んでしまうなどの問題が出てきたため、自然環境を保持するためにハナウマ湾に入れなくなった時期がありました。その後、有料化(入園料:13歳以上5ドル)され、休園日が設けられるようになりました。また施設も整えられ、ビーチに降りる前に環境保護と海の安全に関するビデオを観ることが義務付けられました。このビデオは、ワイヤレスレシーバーを通じて日本語をはじめ中国語、韓国語、ハワイ語など8ヵ国語で聴くことができます。ビデオの製作に25万ドル(約2,500万円)をかけたというだけあり、音楽はハワイの人気アーティストを起用し、ハナウマ湾の生い立ちから説明するなど、迫力ある映像になっています。

ハナウマ湾までの交通手段は、車ならワイキキのホテル街から20分程の距離です。市バス(料金:2ドル)なら50分程、ただしバスの本数は少なく、人気スポットなのでバスに乗れない可能性もあります。今回はワイキキ周辺で無料配布されているフリーマガジンに載っているツアーを利用しました。ホテルまでの送迎とマスク、シュノーケルのレンタル料込みで13ドルはとてもお手軽な価格です。マスクは新品なので、海に入っても海水が殆ど入ってこないので、非常に快適でした。久しぶりにハナウマ湾でシュノーケリングを楽しみましたが、とにかく浅瀬まで多くの魚が寄って来るので、初心者でも安心して近場でカラフルな熱帯魚と遭遇出来ます。中には見たことも無いような魚が眼下を横切ったりと、飽きることがありません。ただ、体長1m程の大きな魚が正面から泳いできた時には、流石に少し恐怖を感じてしまいました。海の中では、人間は決して魚に触れたり、魚の邪魔をしてはいけません。美しい海の中で、これほどまで人間を警戒しない沢山の魚に出会うと、魚達の生活していく世界に、人間がお邪魔して覗かせてもらっているという気持ちになります。

一度失った自然を取り戻すには、大変な労力と費用、そして何十年、何百年という年月が掛かります。この美しい自然環境を壊すこと無く、せめて現状維持のまま後世に引き継いでいきたいものです。

Nothing To Hide Akemiのちょこっとコーナー

アーティスト:Rebel Souljahz
タイトル:「Nothing To Hide」

オアフ島ワイパフ出身の4人組のデビューアルバムです。タイトルにもなっている「Nothing ToHide」がFMで大ヒットし、2009 年ナー・ホークー・ハノハノ・アワーズで「Reggae Album Of The Year」を獲得しました。海の帰り道、車の窓を全開にして聴きたいハワイアン・レゲエです。

Akemi

Akemi

現在、東京のHalau(Hula の教室) 所属。
レストラン・ポセイドン、Hawaiian Night出演中。

© 日本シティジャーナル編集部