日本シティジャーナルロゴ

ドレミファソラシド

ドレミファソラシドは音楽をやる上では欠かせません。よちよち歩きの子供の頃から耳にするものです。ドレミは半音もあわせて12音で1オクターブになります。どうしてドレミは7つ(半音で12個)の音なのでしょう?今回はドレミの謎を考えてみましょう。まずドレミファソラシドの名前の由来ですがこれは中世ヨーロッパのイタリアに由来します。教会を中止に音楽が発展した中世では音名を残す為に「聖ヨハネ賛歌」という唄の歌詞からとられた音がドレミファソラシドとなりました。その歌詞は以下のとおりです。

  • UT QUEANT LAXIS
  • RESONARE FIBIRIS
  • MIRA GESTOURUM
  • FAMULI TUORUM
  • SOLVE POLLUTI
  • LABI REATUM
  • SANCTE IOHANNES

この頭文字がとられてドレミファソラシドとなりました。ではなぜ7つの音が残ったのでしょうか?6つでも20でもよかったのになぜでしょう?ある日ブルースギタリストのTAD三浦氏から出された答えはシンプルで簡単な物でした。「それくらいがちょうどいいから。」人間が瞬間で判別できる数字が7つ。それくらいが耳で判別しやすいからです。確かに細かくわけると耳での判別が困難になります。さらに三浦氏から質問がきました。「半音階を含め1オクターブはなぜ12音なのか?」これはピアノを思い浮かべてください。白鍵、黒鍵が交互に並んでいますが、理由は簡単、白鍵7個、黒鍵5個くらいが楽器としてちょうどいいからです。この配置は実によく出来ており、一瞬で音の位置が明確にわかります。もし全て白鍵盤ならオクターブは指が届かないし、白6個黒6個では調性がなくなります。オクターブは絶対基準ですから、これじゃどこ弾いているかもわからないでしょうねえ・・・。生活に身近な数字7、12、(暦、干支、星座、時間など)は非常に安心感がある数字であり、例えばブルースは12小節を一回りに展開していきます。不思議なことに13小節や11小節だとどこか中途半端な不安定な要素が曲を支配します。ブルース(他の音楽もですが)における12小節の安心感、12小節でないことの不安感は音楽を構成する上で重要な要素です。ドレミの起源は諸説あり「ちょうどいい説」も推理の域を出ませんがこの曖昧な部分もまた音楽というものに親しみやすくなるものであります。

協力 ブルースボーカル&ギターTAD三浦

(ギタリスト 加茂尚広)

NEGGY加茂

NEGGY加茂

1971年生まれ 佐賀県唐津市出身。
1990年上京。東京を目指すも勢い余って通過してしまい千葉県成田市にて音楽活動開始。以後仕事の傍らミュージシャンとして年間40本以上という驚異的な数のLIVEをこなしている。いわゆる普通のLIVEのみならず、キャンプコンサートなどイベント出演も多数。現在は「KING JOE」というBANDで全国規模で活動中!!その爆笑&失笑ステージは見ごたえあります。「カモネギ」の愛称で親しまれております。

© 日本シティジャーナル編集部